動画で解説!法人向け翻訳サービスの選び方
01.
翻訳の種類
翻訳には、人間翻訳と機械によるAI翻訳の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
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人間翻訳 |
AI翻訳 |
メリット |
・微妙な表現も伝えられる
・地域に合わせた翻訳ができる |
・コストを抑えられる
・大量の文章を一瞬で翻訳できる |
デメリット |
・コストがかかる
・文章量によっては時間がかかる |
・微妙な表現を伝えられない |
人間翻訳には、微妙な表現も伝えられたり、地域に合わせた翻訳ができたりするメリットがあります。ただし、コストがかかったり、文章量によっては時間がかかったりしてしまうのがデメリットです。
一方、AI翻訳ならコストを抑えられたり、大量の文章を一瞬で翻訳できたりするというメリットがあります。そのため、多言語対応のグローバルサイトを翻訳する場合はAI翻訳がおすすめです。
とはいえ、AI翻訳には微妙な表現を伝えられないというデメリットがあります。こうした欠点を補うため、文章のチェックを行ったうえで、必要な箇所では人による翻訳を入れることをおすすめします。人間翻訳とAI翻訳をかけ合わせることで、両者のメリットを取り入れることができるのです。
02.
法人向け翻訳サービスの選び方のポイント
翻訳サービスを選ぶ際のポイントは4つあります。
- 翻訳精度
- 専門性への対応
- 地域色への対応
- セキュリティ面
これらのポイントを押さえることで、自社のサービスや目的に適した翻訳サービスを選べるようになります。ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
翻訳精度
翻訳サービスを選ぶ際は、翻訳精度を確認しましょう。翻訳精度が低いと、せっかく翻訳サービスを使っても修正が必要となり、結果的に工数やコストがかかってしまうことがあります。
コストパフォーマンスを向上させるためにも、翻訳精度が高いサービスを選ぶといいでしょう。AI翻訳だけでなく人によるチェックも入るサービスを選ぶと、品質の高い翻訳を期待できます。
専門性への対応
翻訳サービスを選ぶときは、専門性のある内容に対応可能か確認することも大切です。サービスごとに得意な分野があったり、実績の多い分野があったりします。特に専門性が高いコンテンツだと内容を上手く反映できない場合もあるので、実績がある会社に依頼すると安心です。
自社で扱っている分野に対応しているか確認する際は、翻訳サービスのホームページにある実績を確認しましょう。もしホームページを見ても分からない場合は、直接問い合わせてもいいでしょう。
地域への対応
言語だけでなく、地域ごとの特色にも対応できるか確認しましょう。特に、その地域の文化や習慣に関わるコンテンツの場合、これらの内容を反映させる必要があります。
また、地域によってはタブーとなる表現があります。タブー表現に気が付かないまま公開してしまうと、グローバルサイトはもちろん、企業の信頼も失ってしまうでしょう。こうした事態に陥らないようにするためにも、あらかじめタブーとなる表現にも注意を払えるかどうか確認しましょう。
セキュリティ面
セキュリティ面についても確認が必要です。インターネット上のサービスを利用する場合、翻訳サービスに入力したコンテンツがサーバー上に保存されます。その際、テキストが暗号化されていないと、最悪の場合、情報漏洩に発展してしまう恐れもあります。
このような事態を避けるためにも、セキュリティ対策が行われているサービスを選ぶことをおすすめします。
03.
費用の相場
人間翻訳 |
AI翻訳 |
1文字20~30円 |
1アカウント3,000~10,000円 |
翻訳サービスの相場は、人間翻訳かAI翻訳かによって異なります。
人間翻訳の場合、文字数と単価によって料金が決まります。言語や分野によって違いはありますが、1文字20~30円が相場です。また、翻訳者を指名したり、校閲などのオプションを加えたりすると料金は上がります。
一方、AI翻訳はアカウント数によって料金が決まることが多いです。相場は1アカウント3,000~10,000円で、人間翻訳よりもコストを抑えられます。
04.
代表的な法人向け翻訳サービス
代表的な法人向け翻訳サービスは以下の3つがあります。
サービス |
機能 |
GPI |
・グローバリゼーションプロジェクト管理スイート
・翻訳ポータル
・グローバリゼーションツールキット
・翻訳メモリツール
・翻訳コネクタライブラリ
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WOVN |
・多言語Webサイト運用
・アプリの多言語化
・マーケティング
・翻訳
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ライオンブリッジ |
・ビデオ ローカリゼーション
・翻訳とローカリゼーション
・ソフトウェア ローカリゼーション
・規制対象文書の翻訳とローカリゼーション
・通訳
・多言語 SEO およびデジタル マーケティング
・コンテンツ最適化サービス
・Web サイト ローカリゼーション
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GPIの特徴は、総合的なグローバリゼーションサービスを提供していることです。
AI翻訳にかけたうえで専属の翻訳者によるチェックを通してから翻訳結果が納品されるため、速度・精度ともに大変優れています。専門的な内容であっても、各分野の知識を持った翻訳者がいるため対応可能です。
また、翻訳結果から得られた用語集を成果物の一部として提供される場合があり、希望すれば次回以降の翻訳時に利用することもできるため、翻訳のクオリティを一定に保つことができます。
独自の言い回しや表現にも効率よく対応でき、思い通りのニュアンスで多言語化することができます。
WOVNの特徴は、サイトに1つのコードを埋め込むだけで自動機械翻訳が可能になることです。
また、コンテンツの更新があった場合に未翻訳箇所を自動検出して翻訳することができます。そのため、ECサイト等の更新頻度・ページ数の多いサイトとの相性も良いと言えるでしょう。
コストや時間を大幅に縮小することができるAI翻訳でありながら、複数の翻訳エンジンを使用して処理を行うことで翻訳精度を高めています。
ライオンブリッジの特徴は、技術マニュアルや財務報告、医療機器関連の翻訳や臨床試験翻訳など、医療に関する専門分野にも対応できることです
ゲームの専門チームなどもあり、各分野でのローカリゼーションやコンテンツ制作も得意としています。
04.
おすすめの法人向け翻訳サービス
中でもおすすめの翻訳サービスはGPIです。その理由は、下記の3つのメリットにあります。
- 翻訳の精度が高い
- CMS内から翻訳依頼ができる
- 部分ごとの翻訳もできる
1つ目のメリットは、翻訳精度の高さとスピードを両立できることです。
GPIでは、AI翻訳だけでなく人によるチェックも入ります。そのため、微妙な表現も上手く汲み取って翻訳することができ、一般的なAI翻訳よりも正確な翻訳が可能となっています。
2つ目のメリットは、CMS内から直接翻訳依頼ができることです。
通常、翻訳を依頼する際はメールなどを経由して翻訳を依頼します。その場合、依頼内容をまとめた資料やメール作成などの手間がかかってしまいますが、CMS内から直接GPIに翻訳依頼をかけることができるため、よりスムーズにプロジェクトを進めることが可能です。
SitecoreのCMSを利用している場合は、標準機能としてGPIとの連携がされているため、すぐに利用することができます。
そして3つ目のメリットは、部分ごとの翻訳もできることです。
一般的にはページ単位で翻訳を依頼することが多いです。ただ、内容によっては部分的に翻訳を依頼したい場合もあるでしょう。GPIならページ単位でなく部分ごとでの依頼も可能なため、コストも抑えられます。
翻訳には人間翻訳とAI翻訳があり、それぞれメリットとデメリットがあります。AI翻訳を用いながら各所で人間翻訳を取り入れることで、効率よく翻訳することができるでしょう。
また、翻訳精度はもちろん、専門性や地域性への対応、セキュリティ面、総合的なコストも選定のポイントになります。
これから翻訳サービスを選ぶ方は、ぜひ上記のようなポイントを参考にしてみてください。
※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。