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LYZON編集部

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【解説動画あり】グローバルサイト制作のポイントを解説

グローバル展開や上場を控えている企業の担当者の中には、グローバルサイトの制作を考えている方もいるでしょう。
とはいえ、これまでサイト運営の経験がない方だと、グローバルサイトの特徴や、制作方法が分からないかもしれません。

この記事では、グローバルサイト制作時に考慮すべき点について動画での解説も含めて紹介します。また、多言語サイトとの違いや、制作の流れ、ポイントについても触れていきます。ぜひ参考にしてください。

動画で解説!グローバルサイト制作のポイント



01.
グローバルサイトとは

グローバルサイトとは、全世界に向けて企業情報や製品情報、自社の強みやメッセージなどを発信するサイトです。一貫したコンテンツを全世界へ発信するツールとして活用でき、海外でビジネスを展開していくうえで、企業ブランディングのための重要な役割を果たすといっても過言ではありません。

02.
多言語サイトとの違い

多言語サイトには2種類あります。1つは単純にベースとなるサイトを複数の言語に翻訳したサイトのことです。もう1つは、特定の国・地域にマーケットを限定し制作されたサイトで、各国・各地域に適した言語やニーズに合わせて情報をカスタマイズして発信します。

一方のグローバルサイトは、世界を1つのマーケットとして捉え、共通の構造、共通のコンテンツが掲載されたサイトをそれぞれの国・地域に最適化させ、多地域性や多言語性を考慮して制作されています。多言語サイトへの入口の役割を担うこともあります

03.
グローバルサイト制作の大まかな流れ

グローバルサイト制作は、以下のような流れで進めていきます。

1. 言語の選定
2. 競合調査・ペルソナ設計
3. キーワード設計
4. デザイン制作・システム開発
5. コンテンツ制作
6. テスト・公開
7. 運用・改善

グローバルサイトでは、初めにどの言語を使用するか選定していきます。そして選定した言語をもとに、競合調査やペルソナ設計を行いましょう。各地域の文化やニーズを知ることで、キーワード設計やデザイン制作など、後のステップに反映させることができます。

そしてグローバルサイトは公開自体がゴールではありません。効果測定によって問題点を発見し、改善していくことが重要です。PDCAサイクルに落とし込めるよう、運用体制を整えておきましょう。

04.
グローバルサイト制作で考慮すべきポイント

多言語に対応できるか

グローバルサイトでは、多言語に対応できるようにしましょう。その際ネイティブに翻訳してもらうなどの翻訳の精度が重要です。 ツールを用いると直訳的な文章になってしまい、伝わり方や意味合いが変化してしまいます。メッセージを的確に 伝えるためにも、現地の人を通すことをおすすめします。

多地域に対応できるか

グローバルサイトでは、多地域に対応することも重要です。例えば、同じ企業の商品でも、地域ごとにマーケティング方法が異なる場合があります。その際は、コンテンツにも落とし込めるようにしましょう。

また、自然流入を目指すためにも、地域ごとのSEO対策 を行うことが大切です。その場合は、SEOに詳しい現地のスタッフやネイティブにコンテンツ作成を依頼することをおすすめします。

地域ごとの法律や規制に対応できるか

グローバルサイトの場合、地域ごとの法律や規制に対応することが重要です。特に、海外に情報を発信する場合「GDPR」や「CCPA」、「グレート・ファイアウォール」への対応は 避けて通れません。そこでこの3つ について紹介します。

GDPR
GDPRとは、「General Data Protection Regulation」の略称で、日本では「一般データ保護規則」と訳されています。これはEU(欧州連合)で暮らす人々の個人情報の収集や処理について定めた法律です。

GDPRにより、EU圏内の個人情報を収集する際は、そのデータを利用する際に承諾を得なければならなくなりました。また、EU圏内の個人情報をEU圏外に持ち出す際も条件が規定されています。

CCPA
CCPAとは、「California Consumer Privacy Act」の略称で、日本では「カリフォルニア州消費者プライバシー法」と訳されています。これはアメリカのカリフォルニア州で暮らす人々に関する個人情報の収集や処理について定めた法律です。

IT産業が盛んなカリフォルニア州では、ユーザー個人が自身のプライバシーを保護できるようにするために制定されました。CCPAにより、企業は個人情報をどのように利用するのかあらかじめ知らせる、CCPAの権利を利用したユーザーに対して差別してはいけないなどの義務が課されるようになりました。

グレート・ファイアウォール
グレート・ファイアウォールとは、中国政府によって制定されている検閲システムです。具体的には、以下のようなコンテンツが監視されています。

● 中国政府に批判的なコンテンツ
● 政府にとって不都合なニュース
● SNSサイト
● 動画サイト
● アダルトサイト

例えば、中国のユーザーはTwitterやFacebookなどのコンテンツを利用しようとしても、アクセスが遮断されてしまうのです。そのため、中国向けにコンテンツを発信していく際は、グレート・ファイアウォールについて理解することが重要です。

ただし、グレート・ファイアウォールの仕様 については公式では公開されていません。そのため現地のスタッフとコンタクトを取るなどしてルールを探り、コンテンツを発信していく必要があるでしょう。

インフラ環境の違いに対応できるか

サーバーやネット回線の状況 など、インフラ環境の違いについても確認しておきましょう。例えば回線速度の遅い地域の場合、高画質の画像を多く用いたサイトでは動作が重く、ユーザーにとってストレスになります。また、PCやスマートフォンのスペックや画面サイズも地域によって主流が異なります。どの地域からも快適にアクセスできる仕組みが必要です。

誰でも更新できるか

運用をエリアごとに行う場合、管理画面自体もそのエリアの担当者が普段使っている言語で表示できたほうが作業効率が良くなります 。誤った情報を発信しないためにも、運用体制にあうシステムを整えましょう。

05.
グローバルサイト制作に適したCMS

CMSの導入は、サイトの制作・運用をするのに非常に有効です。グローバルサイトの場合、多言語対応のCMSを導入することで、多言語での更新作業が可能となり、共通コンテンツの制作・管理の効率化をはかることができます 。その中でも、大規模サイト向けCMS「Sitecore」は、グローバルサイト運用に適した3つの特徴があります。

● 地域ごとにコンテンツを出し分けできる
● 管理画面が多言語に対応している
● 2言語を同時に編集できる

1つ目の特徴は、地域ごとにコンテンツを出し分けできることです。例えば、売れ筋商品を地域ごとにプッシュすることができます。また、国ごとの法律や文化に適応したコンテンツ内容に 変更するなど、グローバルマーケティングも可能です。1つのCMSで地域ごとのコンテンツを管理できるので、少ないリソースでもコンテンツ運用ができます。

2つ目の特徴は、管理画面が多言語に対応していることです。コンテンツによっては、現地のメンバーに対応してもらいたい場合もあるでしょう。担当者が使い慣れた言葉で操作できるので、国境を越えて管理体制を整えることができます。

そして3つ目の特徴は、2言語を同時に編集できることです。1つの画面で2つの言語サイトを同時に表示できます。これにより、コンテンツを見比べながら編集できる ため、コンテンツの修正や編集が簡単になります。

このように、Sitecoreはグローバルサイト制作 ・運用に適したCMSです。これからグローバルサイトを制作しようと考えている方は、ぜひSitecoreを検討してみてください。



※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。

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