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LYZON編集部

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今さら聞けないデジタルマーケティング用語集

デジタルマーケティングは、今や業界に関係なく、企業のマーケティング手法の常識となりつつあります。

今後も更なる発展が見込まれるデジタルマーケティングですが、専門用語も多く、なかなか覚えられない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、使う機会の多いデジタルマーケティングの用語を解説します。
お困りの方はぜひ参考にしてみてください。

01.

SEOに関する用語

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語で「検索エンジン最適化」を意味します。

はじめに、SEO関連の用語を紹介します。

キーワードリサーチ

キーワードリサーチとは、コンテンツ作成の過程で使用される手法で、web上でどんなキーワードが検索されているかを見つける作業です。

検索結果の上位表示やトラフィックの増加を目的としており、適切なキーワードに沿ったコンテンツを構築していくことで、関連性の高い検索クエリに対して表示されやすくなります。

しかし、ターゲットとなるキーワードを間違えてしまうと、いくら良い記事を制作しても検索結果に上位表示されません。

そのためキーワードリサーチは、検索エンジンの最適化やコンテンツ戦略において、重要なステップとなります。

オーガニック検索

基本的に検索結果の画面では、一番上部と下部に広告が表示されていますが、オーガニック検索とは、その広告枠以外の部分を指します。

オーガニック検索結果は、有料広告などの支払いによる順位操作はなく、検索エンジンのアルゴリズムに基づいて、検索結果の順位が決まります。

別名「自然検索」とも呼ばれており、ユーザーが情報を探す際に役立つ重要な手段です。

メタタグ

メタタグとは、HTML文書内に追加される要素で、ウェブサイトの情報を記載するタグを指します。

メタタグを記載することで、webブラウザや検索エンジンなどのソフトウェアに対して情報を提供します。

適切に使用することで、検索結果のランキングに影響を与えるほど、検索エンジン最適化には重要です。

サイトマップ

サイトマップとは、ウェブサイトの構造を示すHTMLページやXMLファイルを指します。

直訳すると、サイトの地図を意味し、webサイト全体の構成やコンテンツ内容が一覧で記載されています。

サイトマップは、webサイトの可視性を向上させる役割を果たす重要なツールです。

ページランク

ページランクとは、webページの重要性を評価するためのアルゴリズムです。

webページの人気度や重要度を「0〜10」の11段階でランク付けしたもので、10に近いほど検索エンジンからの評価が高くなり、上位表示されやすくなります。

以前までは、Googleツールなどで、各webページのスコアを確認できていましたが、2016年に廃止され、現在では確認できなくなっています。

クローラー

クローラーとは、ウェブ上の情報を収集するために、無数のホームページを巡回し、文書や画像などを定期的に読み取るプログラムです。

webサイトや検索エンジンの運営者によって使用され、インターネット上にある膨大な量を効率的に収集し、インデックス化する役割があります。

リンクビルディング

リンクビルディングとは、検索結果の上位表示やトラフィック増加のために、他サイトから自サイトへのリンクを獲得するプロセスです。

一般的に、リンクを獲得することを「被リンク」といいます。

SEO対策をする際、他サイトから多くのリンクを獲得することで、検索エンジンから評価が得られ、webサイトの信頼性や権威性の向上が図られます。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、広告ではないコンテンツを用いて、コミュニケーションを行うマーケティング活動です。

商品を積極的に売るためのアプローチではなく、販売促進やブランド構築のために、ユーザーに対して有益で興味深い情報を提供することに焦点を当てています。

コンテンツマーケティングは、広告の販売やプロモーションに比べて、より長期的な関係構築とブランド自体の信頼性向上を目指しています。

02.

SNSマーケティングに関する用語

SNSマーケティングとは、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを活用して、プロモーションを行うマーケティング手法です。

つづいて、SNSマーケティングに関する用語を解説します。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、ソーシャルメディア上で影響力を持つインフルエンサーを活用して、ブランドや商品のPRを行うマーケティング手法です。

企業が商品をPRする従来型のマーケティングと比べ、インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが持つ信頼性やフォロワーの範囲を利用し、ユーザーに直接訴求ができます。

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーとは、SNS上で数千から数万人のフォロワーを持った特定のジャンルに特化したインフルエンサーです。

特定の関心事に焦点を当て、独自の専門知識や情報を提供することで、限定的な範囲のオーディエンスに影響を与えます。

マイクロインフルエンサーは、大規模なインフルエンサーと比較してフォロワーは少ないですが、ユーザーと距離が近いため、エンゲージメント率が高くなる特徴があります。

ソーシャルメディア広告

ソーシャルメディア広告とは、TwitterやInstagram、Facebook、LINEといったSNSプラットフォームに配信する広告です。

ブランドや企業がソーシャルメディアの利用者に対し、広告メッセージやプロモーションを配信し、商品の販促やブランド認知度の向上を目的としています。

シェア数

シェア数とは、SNSなどにおいて、特定のコンテンツ(記事や画像、動画など)がシェア・引用された件数です。

算出方法は、コンテンツが「シェア・引用された件数÷インプレッション数」となります。

シェア数は、SNS上でのコンテンツの拡散度や人気度を図るために使用されます。

バイラルコンテンツ

バイラルコンテンツとは、インターネット上で急速に拡散されるコンテンツを指します。

検索エンジンからの流入ではなく、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して、認知を広げる方法です。

バイラルコンテンツでは、ブランドや個人の知名度向上、商品やサービスの広告効果など、さまざまな目的に利用されます。

コミュニティマネジメント

コミュニティマネジメントとは、オンライン上のコミュニティやSNSにおいて、ユーザーとの交流を通じてコミュニティの成長を促す方法です。

主な目的は、コミュニティメンバーとの関係構築、エンゲージメントの促進などがあります。

活発でエンゲージメントの高いコミュニティの維持は、顧客ロイヤルティの向上やブランドの信頼性、顧客との長期的な関係構築に繋がります。

リーチ

リーチとは、特定のコンテンツや広告が到達できるユーザーの数を示します。

主にマーケティングや広告の分野で使用され、広告効果やキャンペーンの成功度合いを図る重要な指標です。

リーチが広範囲に広がるほど、より多くの人々にメッセージが届き、認知度や影響力が向上する可能性があります。

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、TwitterやFacebookなどのSNSやブログ、レビューサイトなどで、ユーザーが発信する情報を収集・分析するプロセスです。

SNSで発信されていることが対象となるため、商品案や広告宣伝施策、顧客対応など、企業のあらゆる活動における領域で活用されます。

03.

コンテンツマーケティングに関する用語

コンテンツマーケティングとは、広告ではないコンテンツを用いて、コミュニケーションを行うマーケティング活動です。

つづいて、コンテンツマーケティングに関する用語を解説します。

ウェビナー

ウェビナーとは、ウェブとセミナーを組み合わせた言葉で、オンライン上で行われる動画のオンラインセミナーです。

リアルタイムで行われるため、双方向の対話が可能です。

ビジネスや教育、マーケティング、トレーニングなどのさまざまな分野で活用されています。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、特定の問題と要因を分析し、解決を実現するための情報をまとめた報告書です。

一般的に、ホワイトペーパーでは専門的な内容を取り扱い、特定の業界や分野の専門家に向けて作成されます。

ホワイトペーパーは、ビジネスや技術分野において、専門家や意思決定者に対して情報提供や意見形成を支援する重要なツールです。

インフォグラフィック

インフォグラフィックとは、分かりにくい情報やデータを図やイラストなどで視覚的に分かりやすく表現する手法です。

テキストや数字だけでは伝えにくい情報が簡潔にまとめられているため、効果的に伝えることができます。

身近なものだと、プレゼン資料や電車の路線図などに使用されています。

マーケティングオートメーション

マーケティングオートメーションとは、マーケティング活動を自動化・効率化するための仕組みです。

例えば、マーケティング施策の過程で発生するウェブサイト訪問者の分析やメール配信といったさまざまな単純作業を自動化します。

マーケティングオートメーションを活用することで、顧客と個別にコミュニケーションを取れるため、顧客ロイヤルティが見込めます。

リードジェネレーション

リードジェネレーションとは、マーケティングやビジネスの活動を通して、潜在的な顧客、いわゆるリードを獲得する活動です。

主に、webサイトでのキャンペーンや資料請求フォームなどを使用して見込み顧客を獲得します。

リードジェネレーションは、興味を持っている人々から情報を収集し、顧客のパイプラインに取り組む目的があります。

CTA(コール トゥ アクション)

CTA(コールトゥアクション)とは、ユーザーに対して特定の行動を促すことを意味します。

例えば、資料請求をしてもらう目的のサイトであれば、「無料で資料を取り寄せる」「今すぐ資料請求をする」などといったボタンで、ユーザーを資料請求のページに誘導することがCTAです。

CTAでは、明確で魅力的な文言を使用し、ユーザーに対して明確な次のステップを明示することが重要です。

エバーグリーンコンテンツ

エバーグリーンコンテンツとは、トレンドや時期に左右されずに、長期間の価値を持ち続けるコンテンツです。

そのため、時限的な情報や特定のイベントに関連する内容ではなく、基本的な知識や解決策などの普遍的なテーマに焦点を当てています。

エバーグリーンコンテンツは、検索エンジンを中心に、自社サイトに何年にもわたって訪問者を集客してくれます。

パーソナライゼーション

パーソナライゼーションとは、顧客の特性や行動に基づいて、商品やサービスを提案する手法です。

顧客との関係構築や顧客満足度の向上、エンゲージメントの向上などを目的として活用されます。

パーソナライゼーションは、顧客の行動履歴や属性にあわせて、商品やサービスを選定するため、顧客に関する分析やデータの蓄積が重要です。

04.

デジタル広告に関する用語

デジタル広告とは、インターネットを活用して行われる広告の形式です。

オンライン上のウェブサイトや検索エンジン、SNS、モバイルアプリなど、さまざまなデジタルプラットフォームに表示されます。

つづいて、デジタル広告に関する用語を解説します。

ペイパークリック広告

ペイパークリック広告は、デジタル広告の一種で、広告をクリックされた場合のみ料金を支払う広告形式です。

広告主は、広告を掲載した時点で出稿料を支払うのではなく、実際にユーザーが広告をクリックした場合のみ課金されます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、webサイトやモバイルアプリ上に、バナー広告やテキスト広告として表示される広告形式です。

テキストや画像、リッチメディアなどの要素を組み合わせ、視覚的に目立つ形で広告を表示します。

ディスプレイ広告は、ブランド認知の向上や購入の促進、ターゲットオーディエンスのリーチ拡大など、さまざまな広告目的に使用されます。

インフィード広告

インフィード広告とは、webサイトやモバイルアプリのコンテンツフィード内に自然に組み込まれる形式の広告です。

SNSのタイムライン上やニュースサイトの記事一覧など、ユーザーがスクロールして閲覧するコンテンツの中に表示されます。

他のコンテンツと同じような形式で表示されるため、ユーザーの注意を引き付け、広告の視認性とクリック率の向上が図れます。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、記事やニュースなどのコンテンツの中に表示される広告です。

他のコンテンツと一体化している広告形式のため、広告自体がユーザーにとって役立つ情報を提供し、広告としての識別が難しくなるように設計されています。

動画広告

動画広告とは、動画配信サービスやSNS、モバイルアプリなどで表示される映像コンテンツを用いた広告です。

一定の時間内でストーリーを展開し、サービスの特徴を視聴者に伝えられるため、魅力的な広告体験を提供できます。

リターゲティング

リターゲティングは、web広告におけるターゲティング手法の一つで、1回以上、自社サイトを訪問したユーザーに対して、広告を配信できます。

広告主にとって効果的なマーケティング手法の一つで、ユーザーの再エンゲージメントや売上の増加が期待できます。

コンバージョン率

コンバージョン率とは、webサイトの成果を達成した割合を示す指標です。成果とは、商品の購入や会員登録、お問い合わせフォームの送信などが含まれます。

「コンバージョン率=(コンバージョン数÷訪問者数)×100」で計算されます。

例えば、webサイトに1,000人訪問したうち、100人が商品を購入した場合、コンバージョン率は(100 ÷ 1,000)× 100 = 10%となります。

マーケティング戦略の改善や最適化のために、コンバージョン率を計算し、分析することが重要です。

コストパーアクション

コストパーアクション(CPA)は、広告の費用対効果を測る指標の一つで、利益になる成果1件を獲得するためにかかった広告費用を示します。

「CPA=広告費用÷アクション数」で計算されます。

CPAの計測は、広告主にとって非常に重要で、設定した目標に対して、最小限に費用が求められます。

05.

顧客体験

顧客体験とは、顧客が企業の商品やサービスに興味を持ち、その商品を利用するまでの一連の体験を指します。

最後に、顧客体験の用語を解説します。

CX(顧客体験)

先ほどの前述した通り、顧客体験(CX)とは、顧客が企業との接点を通じて得る総合的な体験です。

例えば、ある電気屋さんの店舗に入り、商品を比較検討したり、店舗スタッフと会話したり、その商品を購入するまでの一連の流れは、全て顧客体験に含まれます。

さらに、購入後にSNSをフォローして、セールのお知らせを見たり、商品が故障してカスタマーサポートに問い合わせたりなども、顧客体験の一部に入ります。

顧客体験は、企業やブランドの競争力を向上させるためにも、積極的に取り組むべき手法です。

UX(ユーザーエクスペリエンス)

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、製品やサービスを使用する際に得る体験全般を示す言葉です。

具体的には、ユーザーが製品を使用する際の使いやすさや効率性、満足度、感情的な反応を含みます。

UXでは、ユーザーが製品を使う過程で得る感情や認知、行動を考慮して、設計や改善が行われます。

カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップとは、顧客が商品やサービスを通じて経験する過程を可視化し理解するためのツールです。

顧客視点で考えるため、顧客の感情やニーズ、行動パターンを把握し、改善のための分析に使用できます。

ユーザーテスト

ユーザーテストとは、製品やサービスの利用者を対象に行われるテストです。

ユーザー視点から製品やサービスの使いやすさを評価し、問題や改善点を特定するために行われます。

ユーザーテストは、ユーザーの声やフィードバックを重視し、顧客中心のアプローチを取るために重要な手法です。

A/Bテスト

ABテストとは、広告文やバナー、webサイトなどを最適化するために使用されるテストです。

AパターンとBパターンを作成し、それらを比較して、より高い成果を得られるパターンを見つけ出します。

さまざまな要素でABテストを行い、成果の高かった要素を付け加えていくことにより、広告やwebサイト全体の成果が向上します。

UI(ユーザーインターフェース)

UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーと製品やサービスの接点すべてを意味します。

webサイトでいうUIとは、サイトの見た目や使いやすさなど、ユーザーが目にするもの・操作するものが含まれます。

成果の出るwebサイトを作ったり、ユーザーにサービスを選んでもらったりするためにも、UIはとても重要な要素となっています。

カスタマーサポート

カスタマーサポートとは、企業が顧客に対して提供するサービスの一環です。

問い合わせに対してメールや電話、チャットなどで対応し、顧客の課題を解決する一連の活動を指します。

カスタマーサポートは、顧客満足度の向上や顧客との良好な関係構築に重要な役割を果たします。

レスポンシブデザイン

レスポンシブデザインとは、webサイトやアプリケーションなど異なるデバイスや画面サイズに合わせて、ページレイアウトを最適化するアプローチ方法です。

webサイトがレスポンシブデザインを実装すると、パソコン版とモバイル版ページの管理をする必要がなくなります。

06.

まとめ

デジタルマーケティングの用語は、言葉だけでは意味が分からず、混乱しがちです。

しかし、意味だけ覚えようとせずに、実際に施策などを実践してみると、比較的覚えやすくなります。

お困りの際にぜひお役立てください。



※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。

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