01.
コンテンツ危機とSitecore MRMのソリューション
Sitecore DAM
(デジタルアセット管理) |
Sitecore MRM
(マーケティングリソースマネージャー) |
Sitecore CMP
(コンテンツ マーケティングプラットフォーム) |
Sitecore PCM
(製品コンテンツ管理) |
Sitecore W2P
(Web-to-print) |
保存、管理、配信などのデジタルアセットの管理 |
予算、すべてのマーケティングプロジェクトのフェーズを管理 |
コンテンツ戦略の策定、計画、制作や配信 |
EC/Webやアプリで利用するすべての製品情報に関する管理 |
ユーザーにセルフサービスの制作物の自動製作プロセスを提供 |
顧客とのデジタル接点が増加する一方、マーケティング担当者はさまざまなコンテンツ制作の負荷、予算に追われています。さらに予算管理、リリース管理、承認フローなど、様々なツールを駆使せざるを得ず、効率的とは言い難い現状です。
そうした状況の中、似通ったコンテンツを何度も作ってしまうという無駄や、著作権管理がされておらず素材の確認だけで時間をとられるという問題が生じている企業も多いのではないでしょうか。
Sitecore MRMは、マーケティングにおけるプロジェクト管理やタスク管理をSitecore DAMと連携して利用するツールになります。
Sitecore DAMで画像や動画などの素材をデジタル資産として管理し、Sitecore MRMでそれらとあわせてマーケティングリソース管理をしていくことで、ガバナンスを効かせながら効率化・コストダウンを図ることができます。
いずれもSitecore Content Hubのコンポーネントのひとつとなり、デジタルマーケティングが抱える課題を解決するキーとなります。
Sitecore Content Hubについては「Sitecore Content Hub 入門 ~5つの要素を解説!~」で解説しています。
02.
プロジェクトとタスクの紐づけ管理
Sitecore MRMのプロジェクト管理ツールは、マーケティング運営をよりよいものに調整していきます。
プロジェクトはコンテンツ・タスク・予算・リソース軸を持ち、複数のタスクを組み合わせていく形になります。プロジェクトに紐づけてタスク管理するため「どのタスクを・誰が・いつまでに」といった情報をチームで共有していくことが可能です。
また、アカウントごとに割り当て時間をどれくらいリクエストしてるかが一覧化されるため、リソース管理・調整も容易に行えます。一人の作業者へのタスクの集中、リソースの空きも確認できるため、マーケティング運営を強化することができます。
03.
Sitecore DAMとの連携で制作業務をスムーズに
Sitecore DAMにはディスカッションというコメント機能があり、アセットに対してのコメント履歴が残ります。
仮に担当者が変更になり引継ぎ作業が発生した場合も、Sitecore MRMでこれまでのタスクやアサインされている担当者と進捗を確認し、さらにSitecore DAMのディスカッション機能などを活用することで、引継ぎを最小限にしながら円滑にプロジェクトを進めていくことができるのではないでしょうか。
過去に行ったタスクの予算、リソース配分も参照すれば次にアクションを起こすときの参考にもなります。
04.
Adobe InDesignコネクタ連携
Sitecore Content Hub導入にあたり、分散するコンテンツ制作ツールをひとつのプラットフォームへ集約するという大きなメリットがあります。Sitecore MRMはマーケティングプロセスのみにとどまらず、クリエイティブツールとの連携も可能です。
Adobe InDesignとコネクタ連携することにより、Sitecore DAMで管理しているマスターアセットをシームレスにAdobe InDesignに利用でき、マスターアセットへ変更が走った際もAdobe InDesign側に通知しクリックひとつで反映することができます。
05.
まとめ
Sitecore MRMとSitecore DAMを連携することで、スムーズなプロセス管理ができることが分かりました。
マーケティングに関わるすべてのプロセスをワークフローとダッシュボードで可視化することで、コンテンツ制作の負荷を軽減し、マーケティングのエンゲージメントを最大化することできます。
※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。