01.
コンサルティングから
テクニカル
コンサルティングへ
- まずコンサルティングのことを伺う前に、Sitecoreの背景の説明をお願いいたします。
Sitecoreのニーズとして顕著なのは下記の4つが挙げられます。
- グローバル
- マルチサイト
- CRM/SFA連携
- システム連携
これらのニーズはどれもビジネススピードを加速させるキーです。
グローバル展開やマルチサイト等はSitecoreのプラットフォームに適した形ですが、これらはお客様の基本要件としてお話をいただくことが多いです。
Sitecoreのコンサルタントとして提案したいのは、この先にあるデジタルマーケティングが主になります。
ですので、Sitecoreにおいてコンサルティングはテクニカルコンサルティングの側面が強いと思います。
- テクニカルコンサルティングということは、デジタルマーケティングのお問い合わせも多くいただいてるのでしょうか?
はい、パーソナライズが人気で、同様にマーケティングオートメーション(MA)のお問い合わせも多くいただいております。
パーソナライズとマーケティングオートメーション(MA)はSitecoreのデジタルマーケティングの最たるものですが、よくいただくお問い合わせが「デジタルマーケティングをしたい」という漠然とした要望です。
「デジタルマーケティングをしたい」のははっきり決まっていますが、「何をしていいか分からない、どこからはじめればいいか分からない」というお客様少なくありません。
- そういう場合はどのようなコンサルティングを行ってるのでしょうか?
LYZONではお客様のお話を伺った上で、具体的な対応策をアドバイスさせていただいております。
お客様はSitecoreの技術が分からないので、まず選択肢さえ浮かばない状態です。
例えばパーソナライズひとつとっても、Sitecoreはユーザーのサイト訪問回数によってパーソナライズ出来るんです。
この技術を知らないと、パーソナライズのアイディアも通り一遍なものになってしいます。
パーソナライズに関してはSitecoreのデフォルトルールがあるので、ルールベースにスタートすることもありますし、現場の声を取り入れてオリジナルルールを開発することもあります。
技術を知っているからこそ提案がスタートする、これがLYZONのバリューです。
02.
Sitecoreの
アドバンテージと
データドリブン
マーケティングの親和性
- 何かコンサルティングのベースになる指標があるのでしょうか?
数あるマーケティング手法の中でも、データドリブンマーケティングを取り入れています。
データドリブンマーケティングは、「データの見える化」とも言われ、データ活用に重点をおいたマーケティング手法です。
これまで、マッキンゼーやボストンコンサルティングと言ったや経営学に基づいたコンサルティングが世間の主流でした。
経営学に基づいたコンサルティングが「論理的思考や定性的なアプローチのコンサルティング」だとしたら、LYZONでは「論理的思考から定量化するコンサルティング」を目指しています。
これを理系の経営学と考えていて、より数値をベースにしたコンサルティングでアクセス解析など数値を重要視しています。
|
パーソナライズ |
セグメント |
マス |
Google Analytics |
✕ |
△ |
〇 |
Experience Analytics |
〇 |
〇 |
〇 |
これはSitecoreの優位性との親和性が高く、数値の分析を施策に結びつけやすい特徴があります。
例えばGoogle Analyticsのアクセス解析だとゴール設定が単純なので情報をセグメントしづらいですが、Sitecoreの顧客分析ツール「Experience Analytics」だとマス分析出来るため情報のセグメントが行えます。
このSitecoreのアドバンテージは、デジタルマーケティングコンサルティングに欠かせないものになります。
- より効果的なアクションや戦略が立てられそうですね。
データは財産と言いますが、僕はお金を生む資源だと思っています。
大量にデータを持っていること・貯めれるが企業の競争力になってくると思います。
03.
あえて
ミニマムスタートの
提案も
- Sitecoreは大規模サイトの構築・運用に向いていると言われますが、コンサルティングで提案する施策も大規模なものになるのでしょうか?
いえ、実は大規模サイトだからこそミニマムスタートをお勧めしています。
いきなり大きな仮説を立ててしまうとリスクが大きく、失敗した時のリカバリーにも大きな負担がかかります。
まずは小さな仮説から施策をスタートさせ、解析しステップアップしていくことで結果に繋がりやすい対策が可能です。
これもデータドリブンマーケティングの考え方ですが、短い期間の施策を繰り返し、定量を積み重ねていく。
小さな仮説を繰り返して精度を上げていくのがデジタルマーケティング成功への近道だと思っています。
株式会社LYZON 代表取締役社長 藤田 健
東京大学工学部システム創成学科在学中に大学の友人とともに、Web関連ビジネスを展開。
大学院に進学し、在学中の2007年に株式会社LYZONを設立。
東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻を2009年に中退し、経営に専念。
※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。