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LYZON編集部

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【解説動画あり】コンテンツマーケティング戦略の成熟度

近年では、コンテンツマーケティング戦略の成熟を目指す企業が増えています。

成熟したコンテンツ戦略を持つ企業とコンテンツ戦略の弱い企業とでは、業績に大きな差が出るといわれています。

しかし、コンテンツを成熟させたいが、何から始めればいいのか分からない企業も多いのではないでしょうか。

コンテンツマーケティング戦略を成熟させるためには、まず自社がどの段階にいるのか把握することが重要です。

この記事では、レベルに応じたコンテンツマーケティング戦略の考え方を紹介します。動画による解説もありますので、あわせてご覧ください。

動画で解説!コンテンツマーケティング戦略の成熟度



コンテンツマーケティング戦略の成熟度

コンテンツマーケティング戦略の成熟度は4段階に分けられます。

  • レベル1:戦術的パブリッシュ
  • レベル2:体験提供
  • レベル3:マルチチャネル再利用
  • レベル4:モジュール式エンタープライズコンテンツ
最初のステップとして、自社が4段階のどのレベルにいるのかを把握しましょう。

コンテンツマーケティング戦略の成熟度である4段階の特徴を詳しく解説します。

レベル1

戦術的パブリッシュ

戦術的パブリッシュとは、デスクトップやモバイルウェブに特化してコンテンツ作成をしており、再利用する意思がほとんどない場合です。

コンテンツ作成を始めたばかりの企業は、レベル1である戦術的パブリッシュにいることがほとんどですが、理想的なレベルとはいえません。

レベル1の特徴として、マルチチャネルやオムニチャネルを行ったことがないことや、コンテンツ管理の効率が悪いといった点などが挙げられます。

レベル1で最適化する方法

ステップアップするために、まずは現状のレベル1を最適化しましょう。

現時点でシングルチャネルのマーケティングを行っている場合、まずはユーザーのために高品質コンテンツの大量作成に注力すべきです。

また、現在使用しているCMSで、対応できない技術のギャップを埋めるために、Digital Asset Management (DAM)やContent Marketing Platform (CMP)を導入しましょう。

高度なCMSは技術が格段に上がるため、コンテンツ制作者やマーケターにとって大きな助けとなります。

レベル2への移行方法

レベル1が最適化できたら、レベル2へステップアップする準備が必要です。

まず、使用しているCMSを以下に従って評価してみましょう。

  • 現在のCMSは、コンテンツの作成・共同作業・プレビューが可能か?
  • 将来の再利用のために、コンテンツをモジュール化できるか?
  • コンテンツ制作者は、顧客データ管理とアナリティクスにアクセスできるか?
現在使用しているCMSで、対応できない箇所からアップデートしていきましょう。

他にも、Webサイトやブログのトラフィック、訪問者のリテンション、コンバージョン率など、主要なパフォーマンス指標を把握しておく必要があります。

レベル2

体験提供

体験提供とは、戦術的パブリッシュにデジタル体験や顧客プロファイリング、データ分析が組み合わされている状態で、ユーザーごとに適したコンテンツやレコメンド情報を提供できている状態です。

しかし、DAMを導入していないため、非効率的なコンテンツ作成や管理を招く恐れがあります。

そのため、どうしてもコストやコンテンツの重複が発生してしまいます。

レベル3の移行方法

レベル3に移行するために、以下の準備をしましょう。

  • 単一のクラウドストレージシステムの単一のコンテンツオーサリング環境を実装
  • ブランド連携画像やCTAなど、モジュール式コンテンツブロックを作成
  • 適切なデータを収集し、データを必要とする部署やメンバーが簡単にアクセスできるようにする

レベル3

マルチチャネル再利用

マルチチャネル再利用は、複数のチャネルの成果がビジネスに繋がっていることが重要です。

レベル3では、複数のチャネルやキャンペーン、コンポーネントでアセットを再利用します。

マルチチャネルの再利用は、十分に優秀なレベルですが、既存のプロセスを最適化を行えば、さらにニッチなオムニチャネル体験を提供するチャンスがあります。

レベル3の特徴として、コンテンツブロックは、それぞれ異なるチャネル、チームによる作業が可能です。しかし、チームの能力以上のことに手を出さないようにしましょう。
技術やプロセスはうまくいっているのかもしれませんが、チャネルを増やしたり、より深いパーソナライズを取り入れたりしても、コンテンツの量が足りなければ、逆効果になりかねません。

レベル3で最適化する方法

よりニッチなオムニチャネルにステップアップするために、まずは現状のレベル3を最適化しましょう。

基礎となるコンテンツブロックは用意されていますか?

コンテンツブロックが十分に構築されていれば、チャネル固有のコンテンツブロックに集中ができ、作業の効率化アップが期待できます。

レベル4の移行方法

レベル4に移行するために、以下の準備をしましょう。

  • チャネルの優先順位を考える時期のため、KPIを常にチェックしてROIの要因を把握し、問題があれば都度改善に努める
  • 全てのプラットフォーム(CMS、CDP、CRMなど)で、共通のタクソノミを使用し、システム間の調和をさらに高める
  • コンテンツの企画・制作に構造化されたワークフローを導入し、制作者がより詳細なアセットを設計できるようにする
  • 顧客ジャーニーの段階ごとに、特定のペルソナ向けのコンテンツを作成し、パーソナライズをさらにレベルアップする

レベル4

モジュール式エンタープライズコンテンツ

モジュール式エンタープライズコンテンツとは、ほとんどのコンテンツをモジュール式で慎重に管理されている段階です。

他にも、コンテンツは単なるコストセンターではなく、真のビジネス価値を持つアセットとして認識されています。

レベル4は、コンテンツマーケティング戦略における最高レベルを意味します。

達成している企業は多くはありませんが、適切な技術に投資し、適切な文化とプロセスが整備されている企業にとっては、確実に手の届く段階にあります。

レベル4で最適化する方法

レベル4に到達している企業は少ないですが、その中でも差をつけるために、レベル4の中でも最適化に持っていきましょう。

AIや機械学習を使って、複雑なプロセスや一般的なタスクを自動化する仕組みを作ります。

すると、リソースが解放され、付加価値のあるコンテンツ企画や制作に多くの時間を費やせるようになります。

まとめ

コンテンツマーケティング戦略を成熟させる第一ステップは、自社がどの段階にいるのか把握することが重要です。

コンテンツマーケティング戦略の成熟度は以下の4段階に分けられます。

  • レベル1:戦術的パブリッシュ
  • レベル2:体験提供
  • レベル3:マルチチャネル再利用
  • レベル4:モジュール式エンタープライズコンテンツ
また、高度なコンテンツマーケティングを求めるだけでなく、あくまでも自社にあったレベルでの運用が不可欠です。

現在の成熟度レベルを正しく捉え必要な対策を行うことが、さらに上のレベルを目指すことにつながります。



※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
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