ブランディング強化と長期的なコスト削減を実現するグループサイト統合

1．インフラコストの削減 

サーバ代、運用保守の費用を削減

インフラ基盤をグローバル単位、企業単位で統合することで、コスト削減が実現します。 共通プラットフォームへの移行により、必要なサーバー数やライセンス料が減少するためです。
CDNなど従量課金制のサービスももちろんありますが、導入コストや基本料金の大幅な節約が見込めます。

また、保守運用コストの削減は、特に複数のインフラを運用している場合において、重要なポイントとなります。例えば、10サイトを個別に管理するのではなく、同じ基盤で運用することで、コストが1/5程度まで下がる場合もあります。
このような統合は、長期にわたる運用費用の削減に直結し、企業の財務効率を大幅に向上させます。

2．ソフトウェアのライセンスコスト削減

効率的なライセンス管理によるコスト削減

CMSをはじめ、サイトの構築・運用に必要なソフトウェアのライセンスコストが大きく削減できます。
例えば、Sitecore CMSのライセンスであれば、ドメインを統合すれば同じサイトとして扱えるため複数ライセンスの契約が不要になります。
もちろん、ドメインが異なる場合には追加費用がかかりますが、個別で購入することに比べれば、大幅にコスト削減が可能です。

3．サイト運用オぺーレーションの効率化 

誰でも更新しやすい環境へ

グループ各社やグローバル各拠点で利用しているCMSを統合することで、サイトの更新方法や管理画面の機能が統一化され、オペレーションコストを下げることができます。
サイトの更新業務は属人化しやすく、担当者がいなくなると更新できなくなる、業務引継ぎに時間がかかるといったことが起こりがちですが、共通オペ―ション化により誰でも更新しやすい環境をつくることができます。

4．デザインのガバナンス

一貫性のあるデザインルールを利用可能

複数の事業やサービスを展開し事業を拡大するにあたってはブランドのイメージや世界観が統一されていることが重要です。
CMSの統合により、すべてのサイトやページで使用されるフォント、色、レイアウトのガイドラインを統一できるようになると、複数のサイトをまたいでデザインの一貫性を保つと同時に、デザイン要素を効率的に管理することを可能にします。
これにより、異なるチームや部門が作成するコンテンツでも、一貫したデザインルールとブランドガイドラインを適用することができるようになり、ブランディングの強化に貢献するとともに全体でのガバナンスを高めることができます。

5．CMS機能・Webアプリケーションの共通化

独自開発のアプリケーションを全社で利用可能に

基盤を共通化することで、開発した資産をグループ内の他のサイトでも利用することが可能です。これによってシステム開発費用を大幅にコスト削減することが可能です。
例えば、ログイン機能をA社で開発した場合、同じ認証基盤を利用する場合であれば、わざわざB社で同じ開発をしなくて済みます。設定やデザイン変更だけでログイン機能の実装が可能です。

また、CMSの標準化パーツの再利用も同様に有効です。
一度開発されたパーツやテンプレートは、グループ内の他のサイトでもそのまま、あるいは軽微な調整で利用可能となり、サイト構築のスピードと効率性を高めます。

6．セキュリティ・パフォーマンスのレベルアップ

高水準のセキュリティを全体のスタンダードに

使用しているCMSの種類によって、セキュリティ機能や対応レベルに大きな違いがあります。このため、会社や拠点ごとに異なるCMSを使用している場合、サイトごとにセキュリティの質がバラバラになりがちです。
CMS基盤を統一することにより、全てのサイトで一貫した高水準のセキュリティポリシーを適用でき、企業全体のセキュリティ基準を統一し、全体のセキュリティレベルを引き上げることができます。

7．マーケティング施策のレベルアップ

グループを横断した施策が可能に

統一したCMS基盤に対してMA、CDP、SFA、パーソナライズといったマーケティング施策に必要なツールを導入することで、グループ全体でデータやツールを活用でき、マーケティングのレベルを向上させます。

同じCMS基盤を利用することで顧客データの連携・統合もしやすく、さらにコンテンツや製品情報、在庫情報といった価値ある情報資産を複数のサイトで共用することも可能です。複数のプラットフォームで収集した顧客情報をもとにしたパーソナライズが可能になります。
これにより、複数のサイトを横断して顧客に満足度の高いデジタル体験を提供します。