01.
アイテムID

アイテムIDは「8桁-4桁-4桁-4桁-12桁の英数字」で構成される、そのアイテム固有の値です。Sitecore内ではこのアイテムIDを「アイテムを特定するキー」として使用します。
Sitecoreはサイト内リンクを張ったアイテムを移動(=URLが変わる)しても新しいリンク先URLに自動で張り替えてくれますが、これもSitecoreがアイテムをアイテムIDで管理していることにより実現できています。
02.
アイテム名
アイテム名もそのアイテムを特定するための値ですが、こちらは「表から見た」アイテムの置き場というような意味合いです。その下にあるアイテムPathがフォルダの構成も含めたパスで、こちらがパブリッシュ後のURLとほぼ同じ構成となります。
注意したいのは、アイテムIDが全アイテムで重複しない固有の値なのに対し、アイテム名は同一の値が許容されています。同じフォルダに同一アイテム名のアイテムが配置された場合、外から見ると「同じURLのアイテムが重複して存在する(結果的にどちらかのアイテムが表示できない)」という状態になってしまうため、注意が必要です。
02.
更新・削除でやりがちなミス

この概念を理解していないと、意図した通りのページ更新や削除ができない事態となります。下図は以前の社内勉強会で使用したものですが、
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アイテム名「11」のアイテムを削除したかったので、コンテンツエディタで削除
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あらためてアイテム名「11」を作成
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パブリッシュ
という順番で操作を行ったものの上手く反映されない、という状態を示しています。
起きていることとしては、Web側にアイテム名「11」のアイテムが2つ存在していて、表から見ると先に存在したアイテムIDの末尾「~AD10」のアイテムが有効になっているが、コンテンツエディタ(master側)で操作できるのは末尾「~5CE5」のアイテムなのでパブリッシュしても反映されない、という現象です。
この場合、1.で先に「コンテンツエディタで削除」を行ってしまったのが間違いで、正しくは先に末尾「~AD10」のアイテムをWeb側から削除(パブリッシュ不可にしてパブリッシュ)してから2.と3.の操作を行う必要がありました。
このような状態になってしまった場合、1つ上の階層のフォルダで「サブアイテムを含む形でリパブリッシュ」を行うことで、Web側の状態がコンテンツエディタのアイテムツリーと同じ状態になり、更新が反映されるようになります。