COLUMN コラム

構築

市島

市島

Sitecore Experience Commerce(サイトコアエクスペリエンスコマース)で作る顧客体験とEC戦略

Sitecore Experience Commerceで作る顧客体験とEC戦略

Sitecore Experience Commerce(サイトコアエクスペリエンスコマース)は、クラウドベースのエンタープライズECプラットフォームです。
CMSとコマースをひとつのプラットフォームに統合しているため、CMSの延長でABテストやコンテンツごとのパーソナライズといったデジタルマーケティングが実現可能です。
また、カート機能・アカウント作成など従来のECサイト機能にとどまらず、在庫管理やPIM、カタログ作成・変更・管理、顧客情報管理、注文処理、プロモーションなど、ECサイトに必要なあらゆる機能を標準で備えています。

01.
Sitecore Experience Cloudの概要とSitecore Experience Commerceの機能

Sitecore Experience Cloudの概要とSitecore Experience Commerceの機能

Sitecore Experience Cloudは、4つの製品から構成されており、Sitecore Experience Commerceはそのひとつです。Sitecore Experience Cloudから、Experience Management (XM)、Experience Platform (XP)、Sitecore Experience Commerce(XC)の機能を紹介します。

Experience Management (XM)でコンテンツを管理し、Experience Platform (XP)でパーソナライズをはじめとするデジタルマーケティング機能が搭載されています。それを内包する形でSitecore Experience Commerce(XC)が位置し、ECサイトに特化した機能を持っています。

02.
カスタマージャーニー、すべてのタッチポイントで販売促進を

サイト訪問からサイト内の閲覧行動、購入または離脱履歴に至るまで、カスタマージャーニーであらゆるタッチポイントに販売促進が可能です。

例えば、数回サイトを訪問した顧客に行動履歴にもとづきTOPページをパーソナライズする、カートから離脱したユーザーへ数日後メールを配信するなど、顧客のステージによって対策を分ける施策が簡単に設定できます。
Sitecore Experience Commerceは標準テンプレートが準備されているため、すぐに販売促進がスタートできます。

03.
LYZONが提案する、強固な顧客体験

Sitecore Experience Commerceが大切にしているのは「顧客」です。
これまで実店舗で接客を受けていたように、オンラインでもコンテキストに沿った顧客体験を目指しています。ECサイトのパーソナライズと聞くと、関連商品のレコメンドやアップセルが思いつくかもしれません。ですが、Sitecore Experience Commerceでは従来のパーソナライズ以上の、新しい顧客体験を実現できます。
LYZONでは、Sitecore Experience Commerceの機能を使ったユニークな顧客体験をご提案しています。

価格交渉

例えば買い物は実店舗まで出かけていた頃、量販店などで販売員に「今買ってくれれば値下げしますよ」と言われた経験はないでしょうか?
Sitecore Experience Commerceでは、それと全く同じ体験が可能です。顧客の行動履歴を解析し「今だけ値下げ」などの価格調整をすることで、強固な顧客体験を演出することができます。

買い切り商品と定期購入商品

ECサイトでは、商品は買い切り商品と定期購入品に二分されます。
買い切り商品は一度購入すればしばらくは購入しないもの、例えば家電製品や家具などです。
定期購入商品は一定の周期で同じ商品を購入するもの、例えば化粧水や、オフィスで使用するコピー用紙などです。

買い切り商品と定期購入商品、その多くはひとつのECサイトで扱われています。2パターンの売り方、商品に対しての管理は煩雑になりがちで、最適なパーソナライズは更にハードルが上がります。
ですが、Sitecore Experience Commerceを使えばそれぞれに最適化された顧客体験が容易に設定出来ます。

04.
Sitecore独自の機能とECサイトとのマッチング

以前「Sitecore導入で運用コストを抑える5つの仕組み」でも書いたように、Sitecoreには非エンジニアでもコンテンツ作成が容易なSXA機能や、見たまま編集ができるエクスペリエンスエディターが搭載されています。
こういった効率的なコンテンツ管理に加え、グローバル対応(多言語・多地域対応)や多デバイス対応、アナリティクスも備えており、SitecoreとECサイトとの相性の良さも見逃せません。
特に多言語対応は通貨にも対応しています。

05.
Sitecore Experience Commerceの決済サービス

Sitecoreはグローバル企業のため、日本独自の決済サービスに対応しきれていないという弱点があります。
それを受けて、Sitecoreは2019年7月にソフトバンク子会社のSBペイメントサービス(SBPS)のオンライン決済サービスを採用すると発表しました。
※2020年2月現在開発中

SBPSは「Visa」「Mastercard」「UnionPay(銀聯)」のライセンスを保有しています。
今後はクレジットカード決済のみにとどまらず、キャリア決済、コンビニ決済など、キャッシュレス需要に対応していくと予想されます。

06.
まとめ

消費行動がオンラインに移っている今、顧客はECサイトでのショッピング体験を重視しています。
消費者は購入時にパーソナライズを重要な要素と見ているという研究結果もありますが、多くの企業は必要なツールとスキルが不足しているのが現状です。

Sitecoreが得意とする顧客データ、アナリティクス、マーケティングオートメーション機能の組み合わせは、ECサイトにおいて親和性が高くSitecore Experience Commerceにも強固に連携されています。
Sitecore Experience Commerceは、適切にパーソナライズされたエクスペリエンスを提供することで「見込み客」を「生涯顧客」へと転換する手助けとなるでしょう。



※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでます

LYZONとのパートナーシップ

Sitecore導入に関するご相談・資料ダウンロード

導入をご検討・ご依頼の方や、サービスについてご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

Sitecoreの運用問題を解決する

既にSitecoreを導入しているお客様向けサービス