SitecoreMVPが語る サイトコアとライゾンの強みとは【後編】
LYZONの転換期
―10何人規模から現在の100人規模の組織になって、ここで一番変わったなみたいな時ってありましたか?
新藤
それはもう、Sitecoreの取り扱いを始めたことだと思います。
―そうなんですね。
新藤
それまではWordpressとかMOVABLETYPEとか比較的中小規模のCMSを扱っていて、
本当に小さい企業や病院とか病院系とか、そういったところのお客さんが多かったんですけど、
大企業向けのSitecoreもやることになって。
大企業のサイトに入れるとなるともちろんマンパワーも必要になりますし、採用も増やして、売り上げも大きく飛躍したので、そこが大きいタイミングかなと思いますね。
そうなんですね。売り上げが大きく飛躍したってことは需要が多かったってことなんですかね。
新藤
そうですね。その時はSitecore JAPAN(Sitecoreの日本法人)も本当にできたばかりで
Sitecoreを押していこう、日本で広めようっていう雰囲気があって、それに乗っかったみたいな。
LYZONの強みとは
―なるほど。
少し話戻っちゃうんですけども、
話せる範囲でいいので、具体的にこういう企業の方が悩みごとを抱えていて、
こういった解決策をLYZONで提示しましたみたいな例って何かありますか。
新藤
例えば、とある部品メーカー様についてですが、やっぱり作ってる部品の点数ってめちゃくちゃあるんですよね。
その企業様のサイトで検索をめちゃくちゃしやすくした実績があります。
Sitecoreを導入して開発したんですけど、取り扱う部品の数が多いので、UI、操作のしやすさを改善し、検索しやすく購入しやすくすることで、
売上が毎年何10パーセントずつアップをずっとしているというような。
―それはどういった流れで年々アップしていくって感じだったんですか。
新藤
その機能を年々アップデートしていったんですよね。
作って終わりではなくて、作ってから年々「もっと使いやすく、もっと使いやすく」とアップデートしていて、
マーケティング機能もちょっと使ったりとか。
そうやってどんどんアップデートを重ねていくっていうことが重要かなと思います。作って終わりだとそこで止まっちゃうので。
売り上げの向上も止まっちゃうと思うので、より使いやすく発展させていくっていうことが
Sitecore CMSを使う上でとても重要かなと。
―運用の方もLYZONではやってますもんね。
運用の面で、Sitecoreだからこそ、こういったことができますみたいなことって、ありますか?
また、運用までを見ているLYZONだから、こういったことを企業の方に提示できますということっていうこと はあったりするんですかね。
新藤
LYZONが優れている点としてはやはり、
自社にエンジニアもいて、デザイナーもいて、ディレクターもいるというところでしょうか。
開発からクリエイティブ部門まで含めた職種のメンバーが社内にいるので、ウェブサイトに関することを一気通貫でできるという部分や、
マーケティングの面からみても、まずサイトに入ってもらう、アクセスしてもらうための「入口」から、
購入、お問い合わせ、資料ダウンロードなど「出口」と言われるところまで一気通貫で作れるのがLYZONの強みだとは思うんですね。
あとは、Sitecoreはコンテンツの運用がしやすいかなと思うので、LYZONだけじゃなくて、実際にお客様がコンテンツを運用するときにも
スピード感を持ってコンテンツを公開できる仕組みが、まさにSitecoreにあるかなと思います。
―なるほど。1個目からちょっと聞いていきたいんですけども、いわゆるWEB開発会社ってデザイナーとエンジニアが結構分かれていたりするものなんですかね。
新藤
そうですね。WEB制作会社っていう業界はやはりデザイナーとかディレクターとか、そういった人たちがメインで、
CMSの開発は得意じゃないけども、表側のデザイン、UI・UXとかは得意みたいな会社であったり、
逆にSIerというエンジニアが多いようなところだと開発はできるけど、UI・UXとかを作るのはちょっと苦手みたいな。
―なるほど、そういった、デザイナーとエンジニアが共存していない会社に比べてLYZONが強みだといえることはありますか?
スピード感とかだったりするんですかね。
新藤
スピード感もそうですし、
フロントのUI・UXをやる部隊と開発する部隊が分かれてしまうと、どうしても役割の間を埋めるのって結構難しいというか、
コミュニケーションに齟齬が起きたり、お互いがお互いの役割だと思っちゃう部分がどうしてもあって、
「それってあなたたちの仕事でしょう」とお互いになる部分が出てきてしまう。
そこを調整するのが大変だったりするんですけど、LYZONはそこまでしっかり全部やれるので。
加えて、例えばデザイナーがシステムについてもちょっと分かるとか、
エンジニアがUIUXのところをちょっと分かるっていう部分もあって噛み合わせがすごく良くて。
役割と役割の間をしっかり埋めることができるのが強みかな。
―デザイナーからエンジニアまですべて揃っているというのは、新藤さんが入られた当時からだったんですか?
新藤
当時はどちらかというとエンジニアリングよりもWEB制作会社寄りではありました。
ですけど、やっぱCMSの開発・導入を今後やっていく必要があるねということで、
エンジニアを増やしていった感じですね。
入社時から感じていた「Webの重要性」
―なるほど、そうやってSitecoreの取り扱いを始めてから急に業績が上がって、今現在に至るということですね。ありがとうございます。
ここで新藤さんのパーソナルなところをちょっとお伺いしたいんですけども、現在取締役という立場になられていますが、入社した時から候補みたいな感じだったんでしょうか?
新藤
いや全然そんなことないです。入社した時も社会人としても2年目とかなんでまだ全然ペーペーで本当に全然そんなんじゃなかったですね。
―でも、そうなろうというか、LYZONで頑張っていこうみたいな気持ちはやっぱりありましたか?
新藤
そうですねウェブっていうところに興味もありましたし、
今後ウェブが発展していくだろうなという見通しもありました。
10年以上前、ビジネスにおけるウェブサイトの重要性っていうのが今ほどではなかった時代から
社長(藤田)はウェブの重要性をすごく説いていて、そこについていこうっていうのがありましたね。
―今、お話しいただいたウェブの面白さとか重要性に関して、新藤さんが一番、ここが面白いとか、ここでウェブが重要だよねと思うところってどんなところですか。
新藤
普通の業務システムだとその業務をやるためだけのシステムみたいな感じなんですけど、
WEBだと、そういった業務的なところももちろんありますが、
それ以外にもブランディングとかマーケティングとかいろんな要素が含まれる役割の多さだったり、
本当にいろんなお客さんに使ってもらえるっていうところですかね。
専用の業務システムを作る以上にいろんな楽しさがあるかなと。
―一番やりがいを感じる場面はどんなときですか?
新藤
そうですね。
ありがたいことに本当に有名な企業様のWEBウェブサイトを作らせてもらっているので、
大規模なサイトをしっかり公開できて色んな人の目に触れて、
しかもそのお客さんから感謝されたり、
大企業の偉い方に感謝されるとかっていうところはすごくやりがいを感じます。
―新藤さんが入られた時は15人ぐらいの企業だったじゃないですか。そこから、先程のような大企業の方から依頼が来るようになった時は衝撃的でしたか?
新藤
最初はそうですね。さすがにちょっとできるかなとか、ちゃんとコミュニケーション取れるかなとか。
まだ若かったこともあり、結構大変なところがありましたね。
―今、その時と比べて成長したなということや、多くの企業様から案件をいただいて開発を継続してきたからこそ、できるようになったみたいなことってあったりはするんですかね。
新藤
ありきたりですけど、
やっぱ先を見通せるようになったっていうのが大きいですかね。いろんな企業のウェブサイトでやらせてもらっているので、
いろんな経験をさせてもらっている中で、やっぱ引き出しが増えて先が見通せるようになって、
色々なリスクとかも含めて分かるようになりました。
それを見通したうえで、お客様にきちんと説明ができて信頼を得るというようなことは
できるようになってきたかなと思いますね。
―実際に今は結構サイトコアの案件が多いと思うんですけども、Sitecoreを使って企業の方の悩みを解決していった中で、Sitecoreのこういうところが良いなと感じる部分はありますか?
新藤
そうですね。Sitecoreは、いろんなウェブサイトを作る、ウェブサイトに関わる全てのステークホルダーにとってメリットがあるといえるCMSかなと思います。
コンテンツ編集する人はもちろんですけど、それを開発する人だったり、マーケターだったり、あとはその閲覧者ですね。
訪問者にとっても、パフォーマンスとかを含めてメリットが作れるCMSかなと思いますね。
―特にこういう悩みを持った企業や業種の方だと一番Sitecoreが力を発揮しやすいというケースはありますか?
新藤
そうですね。
やはり、グローバル企業が日本語サイト、英語サイト、中国語サイトなど、
多言語・多地域向けに展開していくようなウェブサイトを管理するのにSitecoreはすごく向いていますし、
マルチサイトといって複数のサイトを一つのサイトコアで管理できたりするので、
グローバル展開に強いっていうところがまず一つあります。
あとは、ECもやっぱりSitecoreを使う上ではすごくいいかなと思いますね。
先ほど言った、カートに商品を入れっぱなしになっている人に対してのリマインドだったりとか、
いろいろなパーソナライズをすることでレコメンド情報を出したりとか、そういうことができるのでおすすめかなと思います。
―WEBサイトが販売・売上に直結する企業や、グローバルで世界中に自分たちのブランドを発信したい企業の方とかもまだまだ活用ができるっていうカードですね。
将来的に、サイトコア含め、ウェブ全体でこういったことができるようになったら便利だと思うことはありますか?
新藤
そうですね、社長も言っていることではあるんですけど、本当にウェブは現実の投影だっていう風に考えていて。
―面白いですね。
新藤
なので、今までは営業が直接接客してコミュニケーションを取って、
「こういうものが欲しい」という要望に対して「こういう商品はどうでしょう?」と提案していたことが
ウェブサイト上でできると、どういう要望があるかっていうのはある程度推測ができます。
推測ができるようになってくると、需要がありそうなところに提案ができる。
こういう商品をどうですか?っていうのを、さっきの出し分けパーソナライズで提案したり、
AIを活用して、こういった行動をするこういうスコアの人たちはこういう提案をしてあげると喜ぶでしょう、とか
本当に今まで営業がやっていたことをどんどんウェブサイトがやってくれることになっていくのかなというのがあるんですね。
―最近AIのことはすごい話題ですけど、AIも今後は絡んでくるということなんですかね。
新藤
そうですね。それもあると思いますね。
LYZONの今後の展望
―なるほど。
CMS、Web全体のことについてもお伺いしましたけども、取締役という立場からみて、LYZONという会社は今後CMSの進化やお客様の需要などを受けてどういったことができるような企業になると思いますか。
新藤
そうですね。今回のインタビューは結構Sitecoreに特化した話になっていると思うんだけども、
Sitecoreは一つのツールとして使うものであり、それ以外にもやっぱり「こうしたい」っていうような需要はいっぱいあって、
より多くアクセスしてもらう施策を考えて欲しいとか、購入とかお問い合わせとか資料ダウンロードとかを増やす施策とか、
そういったところをもっとできるようにして欲しいというご要望を多くいただきます。
要するに、コンサルティングとかマーケティングのところをもっとできるようにしていかないといけないかなというところは感じていますね。
―エンジニアリングとか技術面だけではなく、それこそ営業の仕方であったりとか、マーケティング施策であったりとか、そういったこともマルチに相談に乗れるぐらいの会社になっていくということですね。なるほど。
新藤
もう少し言いますと、
先ほどのデザイナーとエンジニアの話があると思うんですけど、プラスしてマーケターもそこに加わってくるかなと思っています。
広告代理店とか、そういうマーケティングに特化したところがマーケティングのところのコンサルをやると、
どうしても実現可能性が薄かったりとか、こう、実装運用を知らずに提案してくる部分があって、
コストをかけたわりにはそこまで成果が出なかったねというようなことはよくある話です。
マーケターが実装部分もしっかり理解できるし、エンジニア達もマーケティング部分の知識もあって、
そういったところが全部できるようになることがLYZONが今後生きていく上で重要なファクターなのかなと思いますね。
―企業の方が悩みを抱えていたらまず相談に乗り、それに対してどういう施策があるかをお話して提案し、技術面も、それをどう伝えるかというデザイン面も全て一気通貫でできるような企業になるっていうことが今後の展望ということなんですね。
ありがとうございます。
LYZON Playersでは、今後もLYZONの社員を一人一人深掘りしていく企画を
行ってまいります。
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※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。