Lyzon Sitecore promortion Site
COLUMN コラム
構築
丹野
LYZONでは、数多くのSitecoreの構築・導入・運用をサポートしてきました。 しかし、SitecoreCMSを構築するにあたって費用に関する情報は少なく不安に思うお客様も多いのではないでしょうか。検討中のお客様の中には、Sitecoreの構築費用に対して高いイメージを持たれている方も多いと思いますが実際はどうなのでしょうか。そんな方々のために、Sitecoreの導入実績トップレベルのLYZONが価格についてまとめましたので、Sitecore導入をお考えの方、ライセンスやCMS構築費用を知りたい方は是非読んでください。
Sitecoreを導入する際に、発生する費用はどのように計算すればいいのでしょうか。まず、概算を出すには、主にSitecoreのライセンス料と構築費用の2点がポイントとなります。Sitecoreは有料のCMSです。 どんな機能を重視したいかによって、ライセンスの価格が大きく変化します。また、CMS構築費用では、サイトの規模やデザインの制作、コンテンツの開発など様々な見積もり項目があります。LYZONの豊富な経験をもとにSitecoreの導入費用のポイントについて説明していきたいと思います。
まず、Sitecoreは有償のCMSの為、構築のためにはライセンスの購入が必要になります。Sirecoreのライセンスは3種類のソリューションに大別され、コンテンツ管理機能、EC機能、マーケティング機能、それぞれどの機能を必要とするかで価格帯が大きく変化します。
1.Experience Management (XM) ………コンテンツ管理機能です。世界最大規模で信頼されているWebコンテンツ管理システムです。
2.Experience Platform (XP) ……… マーケティング機能です。顧客データ、アナリティクス、MA機能を組み合わせて、パーソナライズされたコンテンツをリアルタイムに演出します。
3. Experience Commerce (XC) ……… EC機能です。クラウドベースのエンタープライズECプラットフォームで、ECサイトとしての機能を扱うことができます。
・パーペチュアル版
パーペチュアル版では、1年目に多くの金額を払い、その後、20%ずつ払い続けることで使用し続けることができます。 しかし、パーペチュアル版ではサーバー数に依存します。
・サブスクリプション版
セッション数(≒サイトに訪れるユーザー数)により年間の費用が大きく変わります。それに伴いプランを変える必要があるため、LYZONでは最適なプランを提案させていただきます。 環境数同時にアクセスする人数により費用が変動します。 ユーザー数をマルチドメインで管理します。サブドメインはカウントされません。 メインの上限があります。 ドメイン数で費用の変動がしますが、費用の影響は少ないです。
※サーバー台数には依存しません。
LYZONでは、Sitecoreの構築標準化を進めています。標準化とは、毎回のプロジェクトをイチから進めるのではなく、プロジェクトの度に新たに生み出したモジュール等を活用し、これからサービスをご提供するお客様へ、より確実に、より価格を抑えられるよう工夫を重ねております。 また、SitecoreCMSの構築では、様々な項目で価格の変化がございます。各項目について説明いたします。
上記に細かくポイントを説明させていただいたのですが、構築費用の変化量の大きい4つのポイントをご紹介します。順位が上の方が、より変化量が大きくなります。
1.スコープの違い:
コンサルティング・戦略策定から支援するか、SitecoreのCMS設計・開発だけを支援するかで、大きく変わります。
2.機能開発の違い:
CMSの基本機能以外の機能開発(外部システムとの連携開発、CMS管理機能の追加・カスタマイズ、Web画面上の検索機能、等)の有無で、大きく変わります。
3.ボリュームの違い:
100ページのサイトと10,000ページのサイトでは、コンテンツの入れ込み作業やテスト作業等で、大きく変わります。
4.CMSテンプレートの難度の違い:
構築するサイトの性質により、あるべきテンプレートの開発数や難度が違うので、それにより費用も大きく変わります(一般的なコーポレートサイト
vs. ポータルサイト、等)。
コンテンツ管理からマーケティングの統合プラットフォームとして利用できるようになった高機能CMSは、設定する項目や機能が多く、拡張性が高い分、設定項目も多くなります。
例えば、マッサージチェアをイメージして頂くと古い機種はスイッチのオンオフのみですが、最新機種は強さや位置など設定を細かくできるものです。最新機種を有効に活用すれば、その効果は大きいですが、うまく設定できなければ、効果がありません。
コンテンツ管理
(デザインとコンテンツの分離無し)
その他にもメリットは多々あります。
〇グループ統合、多地域多言語対応
〇ワークフローなどのコンテンツ承認の
STEP
〇セキュリティの強化、GDPR対応
〇パフォーマンスの実現
・・・・
あまり大型のCMS構築の見積もりをもらう機会は少ないと思います。その際に表面的な見積もりの項目に目を奪われますが、発注する際はぜひ、その見積もりに含まれている価値を見定めて頂きたいです。見逃しがちの観点を下記にて説明します。
①その見積もりのコンテンジェンシー予備の費用は適切か?
②本体と下請け会社(子会社など)でどこまで連携できるか?
③見積もりの前提となる開発レベルは本当に同じか?
大型のプロジェクトには、必ずリスクを想定したコンテンジェンシー予備やマネジメント予備の費用が積まれています。大手のベンダーに依頼する理由の1つとして、失敗の許されないプロジェクトを最後まで遂行してもらうための保険のようなコストを積むことが一般的です。
日本のプロジェクト管理ではコンテンジェンシー予備やマネジメント予備の明細は表に出ることはあまりありませんが、大型のプロジェクトには欠かせない物です。 これ自体はPMBOKなどにもあるように、必ず必要なコストです。しかし、その規模や金額が適切なのか、有事にしっかりと役割を果たしてくれるのかを依頼する側は見極めなければいけません。
また、どれだけ同規模の同種のプロジェクトを多く経験しているかでこのコンテンジェンシー予備やマネジメント予備の費用は大きく変動します。LYZONでは実績が多く、マネジメント予備やコンテンジェンシー予備の費用を最小化することができます。
プロジェクトの規模が大きくなると、1社だけですべてを遂行することが難しくなります。 実際にSitecoreのプロジェクトは規模が大きく、弊社もSIerと組んで遂行するプロジェクトが多いです。 連携してプロジェクトを進めること自体は全く問題がありませんが、やはり、本体とパートナー会社(下請け会社)でどれだけ連携がうまくできているかは重要なポイントになります。 連携のリスクは非常に大きくそれ自体がコストに反映されるからです。
1.連携実績は豊富にあるのか?なくともその会社が連携に慣れている会社か?
2.マネジメントする側にSitecoreの知識が十分にあるか?
3.責任範囲をどのようにコントロールしているか?
CMS構築はサイトを構築するという観点では最終成果物はWEBサイトですが、それを実現する上でのCMSの構造ではピンからキリまでの差があります。
テンプレートの構築でも「べた張り」方式とフィールドを細かく分ける方式で実際の工数は10倍以上の差が出ます。ただ、依頼する側は、依頼時点にその違いを見極めることが難しく、提案の話でもそこが評価ポイントにならないことが多いです。 実はこの方式の違いこそがその後の運用効率化やDXの促進につながる重要なポイントなのですが、お客様が重要視しないこともあり、論点になりにくいです。 高いコストをとっても左側の方式で見積もっているケースがあります。そのため、出てきた成果を見た時に、「こんなものか」となってしまうことが多々あります。
難しいのが、ケースによっては部分的に「べた張り」方式もよい場合もあるので、設計ミスであると指摘はしにくい点です。「予算とスケジュールの関係」となりますが、間違いなく最初から弊社に依頼していただければ、その「予算とスケジュールの関係」の問題にすることなく質の良いサイトを構築することが可能です。