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LYZON編集部

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【解説動画あり】Webサイト運用のしやすさを決める「CMS化のレベル」とは?

サイト制作には、1ページごとにHTMLを手動で編集し、FTPツールを通じてサーバにアップロードするという方法も存在しますが、
現在は多くのサイトがCMS(コンテンツ管理システム)を利用してサイトを運用しています。

SitecoreやWordpressといったCMSを用いてサイトを管理できようにすることを「CMS化」といいます。

CMS化には段階があり、LYZONではCMS化のレベルを6段階に分けて考え
お客さまごとに適したCMS化のご提案やサポートをしています。

動画で解説!CMS化のレベルとは?



01.
Webサイト運用のしやすさを左右する「CMS化のレベル」とは?

サイト制作には、1ページごとにHTMLを手動で編集し、FTPツールを通じてサーバにアップロードするという方法も存在しますが、現代では多くのサイトがCMS(コンテンツ管理システム)を利用しています。

「CMS化」とは、SitecoreやWordpressなどのCMSを使用してサイトの管理を行うことを指します。

CMS化には複数の段階が存在し、LYZONではそれを6段階にカテゴライズして、お客様のニーズに合わせた案内やサポートを行っています。

以下では、レベル1から6までの詳細と、それぞれのレベルが適しているサイトのタイプを解説します。
さらに詳しい情報は、添付の動画解説もご参照ください。

レベル1 HTMLファイルをCMSへ移行

レベル1は、単純にHTMLをそのままCMSへ移行した状態で、基本的にすべてのページをHTMLのみで更新していくかたちになります。
管理・更新にはフロントエンドの知識が必要で、すべての要素を都度個別に修正する必要があります。

レベル2 HTMLをmetaとbodyに分割して移行

レベル2は、ページの基本情報を記載するmeta部分と、ページの本文などを記載するbody部分を分割してCMSに載せます。

こうすることで、Google Tag Managerのタグを一括で変更する必要が出た場合などに、全ページのmeta情報をまとめて更新することができます。
しかし、コンテンツ内容については引き続きページごとに個別で修正することとなります。

レベル3 Boby内の共通パーツを分割

レベル3ではさらにBody部分をヘッダーやフッターなど全ページ共通で利用するパーツとメインの部分に分割して移行します。

たとえば、フッターに記載している問い合わせ先メールアドレスを変更したい、といった場合に共通のフッター情報だけを編集すれば良いため1度の更新作業ですべてのページに修正を適用できます。

レベル1~3までのCMS化で対応できるのは、サイト全体をあわせても数ページ程度かつあまり拡張予定のない小規模サイト、単発のLPなどが考えられます。

また、HTML知識のある担当者が日々の更新に対応できる場合に限ります。

レベル4 Body部分をリッチテキストとカスタムフィールドに分割

レベル4ではBody部分をもう少し細かく分け、「リッチテキストエディター」で入力する部分と、複数の「カスタムフィールド」に分割します。

例えば商品ページなどで表示させる価格、サイズ、色・・・のような情報はカスタムフィールドで表示可能なので、毎回同じ構成・レイアウトで情報を更新する場合であればある程度効率化が可能です。

また、リッチテキストエディタでは、コンテンツ内の文字サイズ調整、ハイパーリンクの設定、画像の挿入といった内容をHTMLエディタに備わっているメニューを利用して調整できます。HTMLを直書きしなくても良く、ワードやエクセルのような感覚でページの内容を編集することができます。
ただし、指定できるスタイルが限られており、理想通りのデザインやレイアウトにならないこともあります。

コンテンツの種類や1ページあたりの情報量がそれほど多くない場合、小規模なビジネスのサイトなどであればレベル4でも運用が可能です。

レベル5 リッチテキストでの入力が不要に

レベル5では、リッチテキストエディタで入力していた部分をさらに細かく分割し、リッチテキスト入力を不要にします。
たとえば見出し、本文、画像、といったフィールドをパーツ分けし、各パーツやページ全体のデザインは別途デザインファイルで指定しておきます。

このレベルまでCMS化しておくと、管理画面の入力フィールドにテキストを打ち込んだり画像を入れ込むだけで情報を更新することができるためHTMLの知識がない担当者でも情報を更新することができます。
フォントの色やサイズ、あしらいもデザインファイルで指定したとおりに表示されるためサイトのトンマナを保つことがきます。
もちろんリッチテキスト入力する部分を残すこともできるため、自由に編集したいエリアがある場合も対応可能です。

レベル6 サイト全体のデザインを保ったまま、誰でも更新が可能に。

レベル6になると、レベル5で分割したフィールド群を自由に並べ替えることができるようになります。
縦の順番はもちろん、横に並べるカラム数も変更することができます。(※CMSの開発の仕方により異なります。)

サイト内で使用するコンテンツをパーツごとに分けて作成しておき、これを組み合わせることでエンジニアやデザイナーに依頼せずともコンテンツ担当者がある程度自由にページを作成できます。
急なキャンペーンでLPが必要になった場合でも少ない工数で準備をすることができます。


レベル5,6になるとデザインとコンテンツをそれぞれ管理できるため、表現の自由度向上とコンテンツ更新のしやすや両方を実現することができます。
また、レベル6では例えばとあるサービスの専門チームが独自にコンテンツを発信することが容易になり、情報発信のスピードと正確さ・情報の独自性をより高めることができます。
AIサービスのひろがりにより、今後はますますスピード感と専門性の高い情報が、ユーザーからもSEO観点からも評価される可能性が高く、現場の担当者や専門知識を持つスタッフによるリアルな情報の発信は重要性を増していくと考えられます。

02.
企業のサイト運用には、高いレベルでのCMS化が理想的

ここまでCMS化の各レベルについてご紹介してきました。
サイトの規模が小さく、機能も限定的なものであればレベル1~4での対応も可能ですが、
多くの企業がサイト運用で抱える以下のような課題を解決するにはやはりレベル5~6に対応できるCMSが必要です。

誰でもコンテンツの更新ができるようにしたい

HTMLを直接記載してページを作成する場合、フロント知識のある人であればある程度問題なく新規作成や更新も可能ですが、
すべての担当者が必要なスキルを持ち合わせているわけではありません。
誰でもコンテンツの追加や更新がしやすいレベルにまでCMS化することで運用の効率を上げることができます。

表現力の高い自由なレイアウトと高いデザインを実現したい

HTML、CSSが分からない人が更新できるようにする場合、CMS化の設計次第では極端に表現力が落ちてしまう場合もあります。
自社のサービスや想いをより魅力的に伝えるためにも、ブランドのトンマナに沿った理想どおりのデザインを実現できるCMSが望ましいです。

マルチデバイス対応をしたい

デバイスの多様化に伴い、対応すべきデバイスの数は今後も増え続けます。
最新のモバイル端末はもちろん、この先新しく出てくるデバイスにも柔軟に対応できる環境を整えておくことで
ユーザビリティの向上、ユーザーとのタッチポイントの増加がはかれます。

ワンソースマルチユースの実現

対応デバイスやコンテンツが増え続けるなかであっても、運用にかける人員やコストを同じように増やしていくことは難しいです。
そのため、ワンソース・マルチユースの考え方が重要になります。
ウェブのみならず、たとえば紙やPDFのカタログ、アプリなどあらゆる場所で同じコンテンツを利用できるようになれば、
情報発信のスピードを向上させることができます。


サイト運用において、コンテンツ更新のしさすや、スピード感は重要なポイントです。
更新の自由度・かかる工数をいかに最適化できるかはCMS化のレベルによって大きく異なります。
将来的なサイトの拡大・コンテンツの増加も視野に入れて、自社に適したレベルでのCMS化を検討しましょう。



※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。

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