リンク切れの検出 & 無効なリンクの削除

各所のサイトを閲覧していると「リンク先のページが存在しない」という事が、それなりに散見されます。
コンテンツ作成後に、充分な確認をしてから公開していても、完全抑止は困難ですね。なお、パブリックフィールドで検出させて、適切に修正するという仕方は、高い生産性を維持する観点からは認められるべきだとも言えます。
一方で、当社が保守するサイトに於いては、撲滅させたい事象です。外部リンクは致し方がない側面がありますが、内部リンクでの発生は抑えたいです。
今回は、当社が定期的に実施している運用の一部分を、ご紹介します。「内部リンクのリンク切れの検出」と「無効なリンクの削除」です。
（Sitecore9.2（サイトコア9.2）環境）

１.内部リンクのリンク切れの検出

(1-1)「リンク切れレポートツール」起動
サイトコアのデスクトップ画面から「レポートツール」カテゴリ内の「リンク切れレポートツール」を選択する。

(1-2)「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」を検出
(1-2-1)リンクデータベースの再構築
「ツール」カテゴリの「リンクデータベースを再構築」ボタンを押下する。
「リンクデータベースを再構築する」ポップアップ画面にて、「公開向けのデータベース（prod）」を指定し、「再構築」ボタンを押下する。「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」のインデックスが、再構築される。
（リンクデータベースの他のチェック項目は、指定しない。）
インデックスの再構築が完了したら、「閉じる」ボタンを押下してポップアップ画面を閉じる。
(1-2-2)「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」を一覧表示
「データベース」カテゴリの「公開向けのデータベース（prod）」を指定して、「ホーム」カテゴリの「実行」ボタンを押下する。
（「データベース」カテゴリと「表示」カテゴリにて、他のチェック項目は指定しない。）

(1-3)「無効なリンクの削除」要否判断
『(1-2)「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」を検出』にて、「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」が表示された場合、次節の『２.無効なリンクの削除』を実施する。
当該のアイテムが表示されなければ、完了する。

図1-1 リンク切れレポートツール

２.無効なリンクの削除

(2-1)「Remove Broken Links」起動
「コントロールパネル」画面にて、「管理ツール」リンクを押下する。
「Administration」画面にて、「Auxilary」カテゴリの「Remove Broken Links」リンクを押下する。

(2-2)「Remove Broken Links」で削除
「Remove Broken Links」画面にて、「公開向けのデータベース（prod）」を指定し、「Remove」ボタンを押下する。「内部リンク」フィールドにて、リンク先が存在しない値が削除される。
（databasesの他のチェック項目は、指定しない。）

(2-3)削除結果を確認（必要時は追加策を実施）
『(1-2)「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」を検出』の手段で、「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」の有無を再確認する。
当該のアイテムが表示されなくなれば、完了する。
当該のアイテムが未だ表示される場合、前項の『(2-2)「Remove Broken Links」で削除』を再度実行する。それでもリンク切れが表示される場合は、次項の『(2-4)個別削除』を実施する。

(2-4)個別削除（コンテンツエディターで削除）
『(1-2)「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」を検出』にて、「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」を表示する。
「アイテムPath」列のリンクを押下して、対象アイテムをコンテンツエディターで表示する。
（画面右下のDB選択肢にて、「公開向けのデータベース（prod）」を選択しておく。）
コンテンツエディター画面で、「リンクURL」フィールドを探して、フィールドに格納されている値をクリアする。クリアしたら、「保存」ボタンを押下してアイテム設定を保存する。
「個別削除」を繰り返して、「内部リンクのリンク切れが存在するアイテム」の「リンクURL」フィールドの値を、全てクリアする。

図2-1 Remove Broken Links