はじめに
Sitecore10.5ではパッケージ機能(Package Installer/Package Designer)がデフォルトで無効になっています。
本記事では、無効化された背景と、パッチファイルを使って有効化する手順をご紹介します。
対象環境
- Sitecore Experience Platform(XP)/ Experience Manager(XM) 10.5.0
Sitecore 10.5 でパッケージ機能が無効になった理由
Sitecore 公式ドキュメントの「Deprecated features in XP 10.5」では、Package Installer と Package Designer は 10.5 でデフォルト無効となり、パッケージのインストール機能が必要な場合は設定で明示的に有効化する必要がある、と案内されています。
また、10.5 のリリースノートでは、この変更は攻撃対象領域(アタックサーフェス)を減らすための措置と説明されています。
Sitecore のパッケージには、アイテムだけでなく DLL や設定ファイル、インストール後に実行される処理(Post Step)なども含めることができます。
つまり、パッケージをインストールできる権限は、実質的にサーバー上で任意のコードを動かせる権限に近いものです。こうした背景から、「必要なときだけ明示的に有効化する」という方針に切り替わったと考えられます。
参考
無効化を制御している設定
「App_Config/Sitecore.config」の中に、次のような設定があります。
valueがtrueの場合、Package InstallerとPackage Designerの両方が無効になります。デフォルト値はtrueです。
有効化の手順
Sitecore.configを直接編集すると、アップグレード時に上書きされたり、どこを変更したのか追いにくくなったりします。
そのため、パッチファイルを作成してvalueをfalseに上書きします。
1. パッチファイルを作成する
App_Config/Include配下にパッチファイルを作成します。
本記事では、他の設定より後に読み込まれるようzzzフォルダに配置しています。
配置先の例:\App_Config\Include\zzz\Sitecore.Packages.Enable.config
内容は以下のとおりです。
false
2. 設定が反映されたことを確認する
パッチファイルを配置すると、Sitecore が設定変更を検知してアプリケーションが再起動します。
反映状況は/sitecore/admin/showconfig.aspxで確認できます。
Sitecore.Packages.Disabledで検索し、value="false"になっていれば適用されています。
3. パッケージ機能が使えることを確認する
Sitecore にログインし、Desktop の「Development Tools」から Package Designer / Installation Wizard を開けることを確認します。
まとめ
- Sitecore 10.5 では、セキュリティ強化のため Package Installer / Package Designer がデフォルトで無効になっている
- 制御しているのはSitecore.configのSitecore.Packages.Disabled設定(デフォルト:true)
- パッチファイルでfalseに上書きすれば有効化できる
※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。