今回はSitecoreが提供しているTraceToLog設定についてご紹介します。
標準のパブリッシュログでは、パブリッシュ対象のアイテムに関する情報のみが出力されます。
SitecoreパブリッシュパイプラインのTraceToLog設定を有効化することで、パブリッシュログに、より詳細な情報を追加することができます。
設定方法は新しいConfigファイルをApp_Config/Include配下に作成し、以下の内容にします。
<configuration xmlns:patch="http://www.sitecore.net/xmlconfig/" xmlns:role="http://www.sitecore.net/xmlconfig/role/">
<sitecore role:require="ContentManagement">
<pipelines>
<publishItem>
<processor type="Sitecore.Publishing.Pipelines.PublishItem.UpdateStatistics, Sitecore.Kernel" runIfAborted="true">
<traceToLog>true</traceToLog>
</processor>
</publishItem>
</pipelines>
</sitecore>
</configuration>
ロール設定は各環境に適したものに変更してください。
設定が有効化されると、以下のような形式のログが公開されたアイテムの数だけパブリッシュログに追加されます。
INFO ##Publish Item: Name=en, Uri=sitecore://master/{00000000-0000-0000-0000-000000000000}?lang=en&ver=1, Operation=Skipped, ChildAction=Skip, Explanation=The source and target items have the same revision number.
サブアイテムや関連アイテムのパブリッシュを行った際、それらのアイテムのパブリッシュ情報も出力されます。
サブアイテムや関連アイテムのアイテムIDがログに追加されるため、誤ってアイテムが公開されてしまった場合の調査等に役立てることができます。
※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。