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WebDX & AI

LYZON編集部

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WebDXを加速するSitecoreの開発・運用機能

今、企業に求められているのは、単なるWebの刷新ではなく、データと技術を活用した“実装力のあるWebDX(デジタルトランスフォーメーション)”です。

本記事では、エンタープライズ向けDXプラットフォームであるSitecore(サイトコア)が、どのようにして開発・運用両面からWebDXを支えるのか、その技術的な魅力と導入効果を解説します。

01.

WebDXとは?

WebDX(Web領域のデジタルトランスフォーメーション)とは、 顧客との接点としてのWebを再定義し、そこにかかわる業務・技術・体制を最適化していくプロセスです。

技術的には以下のような要素が求められます:

  • コンテンツ更新のスピードと安全性
  • 多拠点・多言語対応の柔軟性
  • パーソナライズやマーケティング施策の実装
  • フロントエンドとの分離構成(ヘッドレス対応)
  • 継続的な改善サイクル(PDCA)を回せる設計

これらを効率的かつ堅実に実現できるプラットフォームが「Sitecore」なのです。

02.

WebDX実現のポイント

WebDXを本格的に推進するには、単なるデザイン刷新やツールの導入だけでなく、中長期的な視点でWebの役割を見直し、全体最適の視点で取り組むことが求められます。特に以下の4点を意識した戦略設計がカギとなります。

1. 顧客視点に立った価値設計

企業側の都合ではなく、ユーザーが何を求めているかを軸にWebサイトの目的や体験を再定義することが重要です。顧客にとって有益で使いやすい構成が、信頼やエンゲージメントにつながります。

2. チーム連携と運用体制の再構築

WebDXはマーケティング部門だけの仕事ではありません。経営、IT、営業などの部門を巻き込んだ横断的な連携体制を構築することで、持続的に成果を生み出せる運用基盤が整います。

3. コンテンツと技術の融合による仕組みづくり

高品質なコンテンツを継続的に提供するには、それを支えるCMSや運用システムの構築が不可欠です。コンテンツ戦略と技術基盤が分断されないよう、設計段階から両者をセットで考えることが求められます。

4. 変化に強い柔軟なアーキテクチャ

WebDXは一度きりのプロジェクトではなく、常に改善し続ける取り組みです。そのためには、将来の変化にも対応できるような、拡張性・柔軟性の高い技術構成が欠かせません。

03.

SitecoreがWebDXに適している理由

1. ヘッドレス構成で柔軟なフロント開発が可能

Sitecore XM CloudやJSS(JavaScript SDK)を活用すれば、ReactやNext.jsなどのモダンフレームワークと自由に連携できます。Jamstack構成への対応も可能で、高速・セキュア・スケーラブルなサイト構築を支援します。

  • APIファーストの設計
  • フロントとバックエンドの完全分離
  • SSR/静的生成/SPAの柔軟な選択肢

技術選定の自由度が高いため、既存の開発体制にも無理なく組み込めます。

2. コンテンツ管理の再設計で運用負荷を軽減

Sitecoreは、コンテンツを構造化して管理できるのが強みです。パーツ単位での再利用が可能で、多拠点・多言語サイトでも一元管理ができます。

さらに、

  • ワークフローによる承認プロセス
  • ロールベースの編集権限管理
  • ページのライブプレビューや公開/非公開時刻のスケジューリング

といった、現場運用を意識した管理機能が充実しており、ITと非IT部門の連携を円滑にします。

3. パーソナライズやA/Bテストの実装が標準機能で可能

WebDXでは、ただ情報を発信するだけでなく、「誰に、どんな内容を、どのタイミングで届けるか」が重要です。

Sitecoreは、

  • ページ単位/コンポーネント単位でのパーソナライズ
  • リアルタイム行動データによる出し分け
  • サイト内キャンペーンやA/BテストのGUI操作

といった機能を、追加開発なしで標準提供しており、マーケティング施策の高速展開を可能にします。

4. データ活用による改善サイクルの内製化

Sitecoreには、アクセス解析、パーソナライズ結果、施策効果などを可視化する統合レポート機能があります。

これにより、

  • 担当者が日常的にデータを確認
  • 改善案を自ら立案し、ツール上で即反映
  • 効果を可視化しながらPDCAを回す

といった「データに基づいた運用体制の自走化」が実現します。エンジニアやデータ分析チームとの連携もスムーズになります。

04.

WebDX成功のカギは“技術と運用”の両立

WebDXは、単なるCMSリニューアルではなく、業務プロセスや運用体制、顧客体験の再構築まで含むプロジェクトです。

Sitecoreは、「開発しやすさ」と「運用しやすさ」を高いレベルで両立しており、エンタープライズ企業の複雑なニーズにフィットする設計となっています。

05.

まとめ

WebDXを加速させるには、構想力だけでなく技術を活かして着実に“かたち”にできる実装力が不可欠です。

Sitecoreは、モダンなフロント開発と高度なコンテンツ運用、そしてマーケティング施策までを一つの基盤で支えることができる、まさにWebDXの中核を担う技術プラットフォームです。

開発と運用の両面からDXを進めたいと考えている企業にとって、Sitecoreは非常に有効な選択肢ではないでしょうか。

LYZONでは、WebDXについての特集ページをご用意していますので、ぜひご覧ください。
https://sitecore.lyzon.co.jp/LP/webdx/

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