プロジェクト概要
複数のサイトコンテンツが横断的に存在しており、ユーザーが複数のサイトをまたがって移動しなくてはならない複雑な構造になっていたため、階層構造の整理、情報設計の見直しを行いました。
また、顧客へのアプローチとして、適切なコンテンツの出し分けができておらず、取得した顧客情報の解析等も不十分になっていたため、顧客情報データベースとの連携によるパーソナライズを実装しました。
プロジェクト基本情報
プロジェクト規模(ページ数):約5,000ページ
プロジェクト規模(人月):422人月
国/言語数:1ヵ国/1言語
プロジェクト期間:2021年12月~2024年2月
Sitecore:Experience Platform(XP)
インフラ:Azure
連携したシステム・サービス:Visionary/Karte/TresureData/リザエン/SmartCross その他複数の独自システム
プロジェクトのポイント
運用を考えたSXAパーツの開発
もともとキヤノンマーケティングジャパン株式会社様のサイトではSXAを使用していましたが、SXAパーツの粒度が細かく、Sitecoreのアイテム数が多くなっており、通常より運用コストが増加していました。
実際にサイト運用されている担当部署様と協議をしながら、今まで使用していたSXAパーツを組み合わせ、大きな粒度でのSXAパーツを実装しました。
この実装によって、運用コストの削減(作成するアイテム数が少なるなるため)とパフォーマンス面の向上を実現しました。
もちろんHTMLやCSSの知識が無くてもページ作成ができ、SXAパーツも大きな粒度でまとまっているため、どの作業者がページを作成しても、同じレベル感でページを作成することが可能になります。
本体サイトとアイテム管理を一元化できるSitecore構造の構築
サイト内のディレクトリのひとつであった、個人のお客さま向けのコンテンツと、関連サイトのコンテンツを統合し、 ひとつのサイトとして構築しました。
運用効率を考慮し、Siteocreの管理については本体サイトと一元化する必要がありました。
本体サイトと同一の管理画面で管理ができるようにしつつ、コンポーネントやコンポーネントのデータ、サイトの設定アイテムなど、本体サイトと共有して使用する部分については二重管理とならないよう、共通で管理できるSiteocre構造を構築しています。
これにより、管理を一元化しつつ、ソース管理についても効率化を実現しました。
CRMや既存システムとの連携
統合につき、CRMや既存のシステムとSitecoreとの連携を行う必要があったため、 各画面ごとに専用のレンダリング・テンプレートを開発し、API通信を行い、各画面の表示制御や各種サービスの申し込み・変更・解約などを可能としました。
ログインテンプレートを実装したことで、個人のお客さま用IDを持っているユーザーしかアクセスできない画面を自由に作成することが可能となりました。
個人のお客さま向けの各種サービスへの導線が一本化(マイページを作成し、そこからリンクさせる)されました
顧客情報を活かしたパーソナライズ基盤の実装
顧客情報を収集しているものの、それをコンテンツに活かすことができておらず、 顧客の興味・関心や購入傾向に合わせた訴求を行っていきたいという要望がありました。
ユーザー情報のデータベースと連携し、顧客の興味や購入した商品などに合わせ、バナーの中身やテキストが変化するパーソナライズを実装しました。 また、要望をSitecore標準機能のみで実現することは難しかったため、運用者が施策を柔軟に変更できることも考慮しながらLYZON独自の方法で実装を行いました。
この実装により、顧客情報を活かしたコンテンツを出し分けを実現しつつ、運用者自身が施策を変更できる、パーソナライズ基盤を実装できました。
お客さま情報
お客様名 |
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 |
営業開始 |
1968年(昭和43年)2月1日 |
資本金 |
73,303百万円 |
従業員数 |
4,528名(2023年12月31日単体) |
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16,089名(2023年12月31日連結) |
事業内容 |
キヤノン製品および関連ソリューションの国内マーケティング |
URL |
https://personal.canon.jp/ |