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Webサイトは24時間365日表示される事が求められ、表示出来ない時間があると機会損失に繋がります。
急激なアクセス数の増加によるサーバーのダウンなど、万が一のトラブルを事例と対策方法ごとに解説します。

基本的な対策方針

冗長化においては、様々なケースを考える事が重要になってきます。例えば「Webサイトが見れない」という不具合も不正アクセスや過剰アクセスなどそのトラブルの要因によって対応も変わってきます。
ただし、どれだけ対策を講じても絶対という事はありません。セキュリティ技術が進歩するのと同じくサイバー攻撃の技術も上がってきます。また想定をはるかに超えるアクセスによりサーバーがダウンする恐れも十分に起こりえます。
だからこそ、リスクを減らすために冗長化によるシステム障害対策が必要になってきます。

事業継続性において
考えるべきポイント

Webサイトは24時間365日表示する事を求められます。
Webサイトが見られないケースは様々でそれぞれ異なる対策が求められます。
各ケース事に対応方法を紹介します。

ローンチ頻度の上昇

ローンチしてる作業中はWebサイトが繋がりにくくなったり、閲覧するユーザーへの影響が大きい場合はメンテナンス画面に変更し一時的にサイトを止めておく必要があります。

1日に決まった時間にまとめて行ったり、深夜や早朝など閲覧するユーザーが少ない時間に行う事でWebサイトが閲覧しづらい頻度を減らし機会損失を減らす事が出来ます。

またメンテナンス画面に切り替えるローンチを行う際は事前に案内を出す事も重要になります。

サーバートラブル、人為的ミス

万が一のトラブルや人為的ミスによりWebサイトが正常に動作してない場合、復旧するまでの間をメンテナンス画面にし、Webサイトを止めておく必要があります。

しかし復旧に時間がかかってしまうと、その分の機会損失は大きくなってしまいます。

公開用のWebサーバーを2台用意しておき、片方を平常時に稼働させ、もう片方を待機状態に構成しておく事で、Webサイトを止める事なく復旧作業をする事が出来ます。

アクセス数の急増

アクセス数急増によりWebサイトの応答の遅延やサーバーがダウンする事が機会損失に繋がります。

オートスケールを利用する事で、アクセスが集中した時は自動でサーバーを増やし、少ない時は減らす事で、必要最小限のサーバー数で稼働させる事が出来ます。

外部からの攻撃

万が一攻撃を受けサイトが改ざんされてしまうと、被害拡大を防ぐためWebサイトを一時的に閉鎖し復旧を行う必要がございます。

事前にサイバー攻撃を防ぐ事が理想ですが、日々新しいサイバー攻撃が生まれるため100%防ぐ事は難しいです。

サイト改ざんを早めに発見し、発見から復旧までを早急に行うという観点からシステム設計をする事が重要になります。

災害時の対策

サーバーを冗長化し複数台用意しても、データセンターの火災などで全てのサーバーが故障するケースが起こりえます。

そのため災害時の対策は通常のデータセンター内のバックアップとあわせて、遠隔地にバックアップをとる事が重要になります。

災害直後のデータをなるべく早く復旧出来る事が望ましいですが、その場合はかなりのコストを要します。

以下の要件とコストを考慮しながら、自社のサイトに合った対策を行う事が重要になります。

・目標復旧時間:RTO → いつまでに復旧させるか。

・目標復旧時点:RPO → どの時点のデータを復旧出来るか。

・目標復旧レベル:RLO → どのレベルまで業務を復旧させるか。

現場のノウハウ

オートスケールの誤解

アクセスの急増に対する対策としてオートスケーリングが挙げられます。オートスケールとはサーバー負荷に応じて、自動的にクラウドサーバーの数を増加(スケールアウト)減少(スケールイン)させる機能の事です。

システムにアクセスが集中した時はサーバーを自動で増やし、アクセスが少ない時はサーバーを減らす事で、常に必要最小限のサーバー数でシステムを安定的に稼働させる事が出来ます。

これだけ聞くとアクセス数に関しては問題ないように思えますが、オートスケーリングは稼働までに約10分程、判断に時間を要するため、瞬間的な多数のアクセスには対応出来ません。
そのため、メルマガ配信時などアクセス増加が予測される場合は事前に対策をしておく必要があります。

BCP訓練

事前に起こり得るトラブルは想定しておき、その対処マニュアルや連絡網を準備しておく必要があります。

実際に対処マニュアルに沿って事前演習をしておく事で、トラブル時にはスムーズな対応が出来、また実際に行ってみて見える課題も事前に洗い出す事が出来ます。

トラブル時は少ない時間で復旧する事が求められるので事前に演習しておく事が重要になります。

まとめ

Webサイトが表示されないとそのまま機会損失になるため24時間365日表示出来る事が求められます。

Webサイトが表示されなくなる原因はさまざまで、ケースごとに対策が必要になります。

また万が一のトラブル時にも早急に復旧するため対処法を事前演習しておく必要があります。下記資料にまとめておりますので併せてご確認ください。

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わたしたち
「LYZON」の紹介

「世界に役立つ脳を創る」をモットーに、業界最先端のWeb分析技術を利用したサイト構築を行っている。
企業向けWebサイト制作を中心にWebに必要なすべてを提供し、その中でも大規模サイト向けCMS構築が得意分野。
マーケティングオートメーションやパーソナライズなどの次世代デジタルマーケティングを用い、Webサイト収益の最大化に励んでいる。また、LINE連携や人工知能の活用など常に新しい試みに成長し続けている。

代表取締役社長:藤田健
設立:2007年

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