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CDP/DMPの落とし穴と真実

データ収集や統合、管理、分析に強みを持っているCDP/DMPですが、上手く活用することができないと、なかなか成果は上げられません。CDP/DMPの落とし穴と真実について解説します。

CDPとプライベートDMPは実は同じ

最近、DMPという言葉が流行していますが、マーケターの皆さんは真の意味を理解していますか?

 CDP(Customer Data Platform)は顧客のデータを継続的に統合管理するデータベースです。行動データを含み、外部や内部のデータを管理し、マーケターによってあらゆる顧客コミュニケーションの精度を向上させることができます。ほかのシステムやツールからも参照できるため、企業におけるマーケティング活動のあらゆる場面で活躍します。

 DMP(Data Manegement Platform)には、プライベートDMPとパブリックDMPがあります。プライベートDMPは1st Party Dataである自社データを集積したもので、CDPと同じといえます。一方でパブリックDMPは、主に3rd Partyデータに重点を置いており、デバイスやIPアドレスなどの匿名情報のプラットフォームです。

 最近、3rd Partyデータと広告の最適化という名目で売られているパブリックDMPが流行していますが、真にDMPを活用したいのであれば、プライベートDMPを活用するべきでしょう。DMPは新規顧客獲得には適しておらず、また単体では分析ツールとしては使えません。連携することで価値を発揮します。

データプラットフォームの落とし穴

どんな企業でも、デジタルデータの活用は欠かせない時代になってきました。データの時代に、データプラットフォームを制すことは事業の成功に欠かせません。成功するために、知っておけばはまらない、データプラットフォームの落とし穴をいくつか紹介します。

落とし穴 1自動的にデータを収集する

データプラットフォームが自社データを必要に応じて自動的に収集してくれると思っていませんか?

 データプラットフォームは、確かに集めたデータを置いておく場所です。しかし、データ連携の設定をしなければデータは集まってきません。CRM、3rd Partyデータ、スマホアプリ、アクセス解析などで得られたデータに関して、データ連携せずに自動的にデータプラットフォームに必要なデータが貯まっていくことはありません。

落とし穴 2データを適切な形で蓄積する

集めたデータをデータプラットフォームが自動的にカテゴライズしておいてくれると思っていませんか?

 データプラットフォームにデータを集め、一定期間蓄積したのち、分析をすることで事業に関する正しいデータを活用することができます。データを蓄積するときには、カテゴライズや期間設定など、人為的な作業が発生する場合もあります。データプラットフォームが全自動でデータ管理をしてくれるわけではないのです。

落とし穴 3データプラットフォームが分析をする

データプラットフォームがデータ解析をすると思っていませんか?

 データプラットフォームは万能なイメージがあるかもしれませんが、CDP/DMPはどちらもデータを貯めておく場所で、その後の分析をする機能はありません。データプラットフォームでデータを集めた後に、分析をする必要があるときは、外部の分析ツールを活用する必要があります。

落とし穴 4データをもとに事業で活用しなければ意味がない

データプラットフォームで得たデータをもとに解析した結果を、アクションまでつなげられていますか?

 デジタルマーケティング全てにおいていえることですが、得た情報をもとに営業もとい、事業に反映させることで、マーケティングの効果を発揮します。データプラットフォームにおいても、事業に必要な情報を得て、分析完了後には、事業に対してアクションを起こすことが、データプラットフォーム活用の最終目標になるべきです。

データプラットフォームの真実

データプラットフォームの落とし穴をどうやって対策するのが良策なのかを紹介していきます。

真実 1データ連携をしてはじめてデータプラットフォームにデータが収集される

 データプラットフォームは、データ連携をしてデータを貯めていきます。データ連携をせずに必要なデータが自動的に貯まっていくわけではありません。事業によって集めたいデータの種類は異なり、それぞれに適したデータを蓄積し、そのための連携の設定作業をする必要があります。

真実 2正しいデータ蓄積はデータプラットフォームのみではできない

 データプラットフォームにデータを集め、一定期間蓄積したのち、分析をすることで事業に関する正しいデータを活用することができます。データを蓄積するときには、カテゴライズや期間設定など、人為的な作業が発生する場合もあります。データプラットフォームが全自動でデータ管理をしてくれるわけではないのです。

真実 3分析ツールは外部で連携する必要がある

 データプラットフォームであるCDP/DMPにはデータ分析をする機能ついていません。データを集めた後に、分析をする必要があるときは、外部の分析ツールを新たに導入し、活用する必要が出てきます。分析もレポートもできないシステムもあれば、一方でデータプラットフォームの機能を持ち、さらに分析ツールも入っているシステムもあります。扱っている事業でどのようなシステムが今後必要になりそうなのか、をあらかじめ調べ、相談しておくことが長期的なデジタルデータ活用には大事となります。

真実 4データを顧客へのアクションまでつなげる

 データプラットフォームで必要な情報を得て、データ分析完了後には、事業に対してアクションを起こすことが、データプラットフォーム活用の最終目標になるべきです。膨大なデータを扱うデータプラットフォームは、データを蓄積し、早い速度で処理することができます。処理されたデータの分析をもとに、広告や表示内容の出し分けなど、効果的な顧客行動への働きかけが可能になります。

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