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丹野

丹野

Sitecore(サイトコア)構築の特徴・メリデメを徹底解説

Sitecore(サイトコア)導入のメリットとデメリット

Sitecore(サイトコア)は、CMSとしての基本機能はもちろん豊富なデジタルマーケティング機能を備えた高機能Webプラットフォームです。本記事では、その導入メリットとデメリットについて詳しくご紹介いたします。
Sitecoreの利用を検討している企業のご担当者様はぜひ参考にしてください。

01.
Sitecore
(サイトコア)とは?

Sitecoreとは、SITECORE社が提供するCMSです。コンテンツ管理機能だけでなく優れたデジタルマーケティング機能も持つCMSで、エンタープライズ企業・グローバル企業様に多く採用されており、比較的大規模なサイトに適したCMSです。

 

■Sitecoreについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください

関連記事:動画で解説 「Sitecore(サイトコア)」とは?

 

■Sitecoreの概要を知りたい方はこちらの記事もご覧ください

関連記事:Sitecore紹介(ハイクオリティ+ハイレベルなCMS「Sitecore」)

 

02.
Sitecore導入の
メリット

Sitecore導入のメリット

Sitecoreを導入するメリットとして、以下の6つがあげられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • 運用担当者のレベルに合わせて選択できるコンテンツ管理機能
  • グローバル対応(多言語・多地域対応)に適した管理機能
  • マルチデバイス対応
  • ユーザー管理・ワークフロー
  • CRM/SFA連携や機能拡張性に優れた基盤
  • マーケティング機能を兼ね備えたCMS
  •  

    運用担当者のレベルに合わせて選択できるコンテンツ管理機能

    Sitecoreでは、コンテンツの作成・編集時に「エクスペリエンスエディター」か「コンテンツエディター」という2種類のエディターを利用することが可能です。

    「エクスペリエンスエディター」は、実際のWeb画面を触る感覚で編集作業を行うことができるSitecoreの基本機能で、あまりWebサイトの更新に慣れていない人が手軽に作成・編集を行いたい場合に向いています。

    Sitecore導入のメリット

    一方「コンテンツエディター」は、従来型のCMSによく見られるようなエディター機能ですが、該当ページを直感的に見つけやすい「アイテムツリー構造」や編集コンテンツごとにきめ細やかに設計された「データテンプレート」により、運用作業の効率アップを図ることができます。

     

    ■エクスペリエンスエディターについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください

    関連記事:エクスペリエンスエディター機能により、かんたん編集

     

    また、Sitecoreはバージョン管理機能も充実しています。単なるリビジョン管理として利用することもできますし、複数バージョンを予め作成しておいて時刻に応じて公開内容のスケジューリングを行うこともできます。
    もちろん、バージョン間の差異も簡単に検出することが可能です。

    Sitecoreのバージョン管理機能

    グローバル対応(多言語・多地域対応)に適した管理機能

    Sitecoreは、標準機能として多言語・他地域のサイト・コンテンツ管理に適した管理画面をご用意しております。
    1つの管理画面上で複数言語の登録内容を確認することが可能で、例えば日本語版をベースとした多言語展開のケースには「日本語と英語」の言語を設定したり、海外販売会社を中心とした翻訳展開のケースには「英語と中国語」の言語を設定したりと、様々なシーンでご利用いただけます。

    Sitecoreの言語管理機能

     

    ■グローバル対応について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください

    関連記事:多言語対応だから、世界中に情報を発信できる

     

    マルチデバイス対応

    一般的にマルチデバイス対応は簡単にできると思われていますが、CMSを導入すれば自動的に変換されるということはありません。それは、どんなCMSにおいても同じです。
    マルチデバイス対応にするには、CMSや自動変換ツール、レスポンシブなど複数の方法がありますが、ツールごとに制約や欠点もあります。そのようなデメリット面も把握した上で、どの方法で対応するか判断することが大切です。
    また、マルチデバイス対応を行った上で、HTMLが分からない人でも問題なく更新・運用ができるかどうかというのも重要な観点になります。

    Sitecoreはコンテンツとデザインを分離して管理できるため、ひとつのソースをデバイスに応じたデザインで出し分けしやすく、マルチデバイス対応がしやすいと言えます。
    加えて、LYZONでは「フレキシブルボディ」というSitecoreを利用したパッケージを開発・保有し、HTMLの知識がない方にとっても容易に更新・運用ができる仕組みを実現しました。
    LYZONでは、フレキシブルボディを利用することで3,000ページ規模のWebサイトをわずか70のパーツでスマートフォン完全対応に改修した実績があります。

     

    ■マルチデバイス対応について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください

    関連記事:ワンソース・マルチデバイス対応

     

    ユーザー管理・ワークフロー

    Sitecoreでは、アクセス制限や編集権限などさまざまな権限管理をGUI画面で簡単に実行することが可能です。ユーザーの管理も、ユーザー単位からグループ単位まで容易に権限設定を行うことができ、ユーザーごとに管理画面自体の内容を変更することもできます。

    さらに、Sitecoreは充実したワークフロー機能も有しています。
    Sitecoreのワークフローは柔軟に変更できるため、お客様の要望に十分に応えることが可能です。具体的には、①承認段階の増減、②フローの追加、③フローの名称の変更、④メール通知の追加などが可能となっています。

    ワークフローは、運用の人数や体制と共に変化していく上に、会社ごとの独自のフローもあります。そのため、ワークフローが柔軟に変更できることは、サイトを運用していくうえで重要な機能です。

    CRM/SFA連携や機能拡張性に優れた基盤

    Sitecoreには、SalesforceやDynamics CRMと接続するための無償のモジュールが存在しているため、CRM/SFAと容易に連携することが可能です。もちろん他のCRM・SFAと連携することもできます。

    その他、Sitecoreの大きな特徴の1つとして「疎結合で開発が可能」という点があります。これにより、CMSの大型バージョンアップなどの際に影響が及ぶ範囲を極力抑えることができ、追加開発や連携開発により拡張した機能部分の改修も少なくなるというメリットがあります。そのため、バージョンアップなどの際にコストを大幅に抑えることができ、ランニングコストの面でも多大な貢献が可能です。

     

    ■他システムとの連携や機能拡張性について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください

    関連記事:優れた拡張性で、他システムとの連携

     

    マーケティング機能を兼ね備えたCMS

    Sitecoreは、一般的にはSalesforceやDynamics CRMなどと連携することでCRM/SFAと連携することが可能です。SalesforceやDynamics CRMであれば無償のモジュールがあります。もちろん、他のCRM/SFAと連携することも可能です。

    Sitecoreはアクセス解析のデータをDB内に格納しており、そこからデータを取り出して自由に加工することができるので、個人単位のアクセス分析も可能となっています。これは、ブラウザのクッキーを利用することでログインせずとも個人単位の行動が追えるためです。
    例えば、個人単位のアクセス分析も可能です。これは、ブラウザのクッキーを利用することで、ログインせずとも個人単位の行動が追えるからです。
    他にも、デジタルマーケティングの機能として以下のように豊富なツールがそろっています。

  • エンゲージメント分析(ターゲットのセグメントを分析して発見するための仕組み)
  • キャンペーン
  • ABテスト
  • レコメンドのアルゴリズムの実装
  • メール配信
  •  

    アルゴリズムをGUI画面上で作成でき、その作成したアルゴリズムに従ってマーケティングプロモーションを自動化することができます。
    以上のように、マーケティングプロモーションに必要なツールがそろっているだけでなく、それが連動して動くオートメーションまで持っていることがSitecoreの強みと言えるでしょう。

     

    ■Sitecoreのデジタルマーケティングについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください

    関連記事:デジタルマーケティングにより、個人に最適化されたWebサイトへ

     

    03.
    Sitecore導入の
    注意点・デメリット

    Sitecore導入の注意点・デメリット

    さまざまなメリットを得られるSitecoreですが、注意点やデメリットとなりかねない点もあります。Sitecoreを導入する上で注意すべき点として、以下の3つが考えられます。

  • WordpressやMovable Typeと比較しコストが高い
  • 自由度が高いがゆえに決めるべき項目が多く、短期間(2~3か月)での構築が難しい
  • ベンダー間で技術力にばらつきが出やすい
  •  

    WordpressやMovable Typeと比較しコストが高い

    いわゆるオープンソースCMSと異なり、Sitecoreは有償のサービスとしてライセンスで提供されています。
    デジタルマーケティングまで行える有用性を考慮すれば、同規模のCMSと比較しても安価といえますが、そこまで多くの機能を求めないご要望のレベルであれば必ずしも費用対効果が高いとは言えません。

    グローバル対応したい、外部ツールとの連携が多い、デジタルマーケティングを導入したいなど、自社のサイトのご要望のレベルがどこまでのレベルなのかによって最適なCMSも変わってきます。

    自由度が高いがゆえに決めるべき項目が多く、短期間(2~3か月)での構築が難しい

    単純なサイト設計と違い、要件定義で決めるべき項目が多いのもSitecoreの特徴です。
    高機能でできることが多いために、要件定義でお時間をいただくことも少なくありません。とにかく早く構築したい、などスピード重視の場合には不向きなCMSだと言えるでしょう。

    ベンダー間で技術力にばらつきが出やすい

    Sitecoreはオープンソースではないので、ノウハウがベンダーに依存しやすい傾向にあります。そのため検索時点ではベンダーのレベルが把握しづらく、どの会社に任せるかによってコストやクオリティに大きなばらつきがあります。

    一般的なCMSでもベンダー間でレベルに差はありますが、Sitecoreの場合は解決策に関する情報を得られる場所が限られていることに加え、 WEBサイトの知識だけでなくWEBシステムの知識も必要になるため、ベンダー間のレベル差が顕著に出やすい傾向にあるのです。

    上記のような課題に対して、LYZONでは標準化を図ることでコスト削減やスケジュールの短期化を実現し、豊富な国内構築実績やノウハウをためる仕組みを確立することでお客様からの様々な要望に対応できるような体制を準備しております。

     

    ■国内でNo.1の構築実績を誇るLYZONの強みについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

    関連記事:LYZONの強み(国内トップクラスのSitecore実績)

     

    04.
    Sitecore導入の
    費用

    SitecoreはCMSとしての基本機能だけでなく、豊富なデジタルマーケティング機能を備えた高機能Webプラットフォームです。グローバル対応に適した管理機能や操作性の良い管理画面などさまざまなメリットもあるため、デジタルマーケティングを強化したいサイトにはおすすめのCMSと言えるでしょう。

    ここまでSitecore導入のメリット・デメリットについて説明してきましたが、「WordpressやMovable Typeと比較しコストが高いといっても、実際はどれくらいかかるの?」などSitecore導入にかかる具体的な費用が気になっている方も多いと思います。

    Sitecoreの費用面について、簡易概算フォーム付の解説記事がありますので、是非こちらも読んでみてください。

    関連記事:SitecoreCMS構築の費用をどこよりも詳しくご紹介。簡易概算フォーム作りました。



    ※エントリーの内容・画像等は、公開時点での情報に基づきます。
    ※Sitecoreのバージョンによって実装されている機能が異なります。

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